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カーディ少年と暁の天使

  • カーディ少年と暁の天使 第269回 茅田砂胡

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     到底、店の客に対する料理長の口調ではないが、ダルベスはかまわなかった。なおも吠えた。 「客を馬鹿にするのもたいがいにしてもらおう! 普通なら捨てるくず(、、)肉ではないか!」 他の料理人なら平身低頭して謝罪するところだ…
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  • カーディ少年と暁の天使 第268回 茅田砂胡

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     舌で味わう至上の喜びを堪能(たんのう)しながら、ほとんど夢中で料理を食べ終えてしまった。 幸せな気分にうっとり浸っている父子のところへ、ルウがやってきて笑顔で話しかけた。 「いかがでしたか?」 「ありがとうございます。…
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  • カーディ少年と暁の天使 第267回 茅田砂胡

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     大きな体躯(たいく)から今でもその自信がみなぎっている。 マヌエル父子と一緒に仕事をしたことはないが、国際的な式典や大きなパーティで何度も顔を合わせ、言葉も交わしたことがあるだけに、こんな型破りも許されると思ったに違い…
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  • カーディ少年と暁の天使 第266回 茅田砂胡

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     歴代連邦主席の中でも名主席の誉(ほま)れ高い人だけに、画像などふんだんに出てくる。念のため三十年近く前の写真を選んで、テオドールに見せてみた。 「この人だけど」 携帯端末の画面をじっくりと眺めたテオドールは、意外にも頷…
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  • カーディ少年と暁の天使 第265回 茅田砂胡

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     「それが……」 顔の見えない通話越しでも、マヌエル二世が冷や汗をかいている様子が手に取るようにわかった。 「料理の名前を覚えていないと言うんです」 「まあ、よくあることですね。では、お肉でしたか、お魚でしたか? それと…
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  • カーディ少年と暁の天使 第264回 茅田砂胡

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     三人に続いてテオドールも勝手口から庭に出たが、その際、ロブソン氏を振り返って声をかけた。 「邪魔したな」 「いいえ。こちらこそ勉強させていただきました」 先程テオドールがほんの数分で調理したスープを味見して、自分の取っ…
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  • カーディ少年と暁の天使 第263回 茅田砂胡

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     特にフローレンスは嬉しそうだった。 いつもは食堂にぽつんと一人で座って、召使いに給仕されながらの食事なのに、今は母親が眼の前に座っていて、一緒につくった料理を食べている。 何を口に入れても味がしなかったのが嘘のようで、…
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  • カーディ少年と暁の天使 第262回 茅田砂胡

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     そう言われて、少女は初めて、昨日の食事の何が、普段の食事と違ったのかに気がついた。 思わず母親を見た。 母親も驚いたように娘を見返している。 そんな中、リィは不思議そうに首を傾(かし)げていた。 「だとしたら、昼も食べ…
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  • カーディ少年と暁の天使 第261回 茅田砂胡

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     ここでパトリシアは女主人としての立場に返り、客人たちに言うべき言葉を言った。 「せっかくですから、皆さんもご一緒にどうぞ」 天使たちは笑顔で謝絶した。 「ぼくたちは遠慮します。花を摘(つ)んで帰らないと」 「第一、その…
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  • カーディ少年と暁の天使 第260回 茅田砂胡

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     リィとルウが笑って励(はげ)ました。 「そんなに正確でなくていいんだよ」 「そうそう。あんまりご飯を押しつけちゃだめだよ。仕上がりが美味しくなくなるからね」 パトリシアは何度か試した後、めでたく卵を割ることに成功し、割…
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  • カーディ少年と暁の天使 第259回 茅田砂胡

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     金銀黒天使たちは彼女を笑ったりはしなかった。 誰にも、どんなことにも『初めて』はあるものだ。 特にシェラはこういう女性を知っていた。 さっきは厳しいことを言ってしまったが、厨房に入ることなど予想だにしない、一児の母とな…
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  • カーディ少年と暁の天使 第258回 茅田砂胡

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     連邦大学では手に入らないトマトならば、確かにテオドールにはつくれるわけがない。 「野菜の味は土の味だからな。これをつくれるのはポンピドゥじいさんだけだ」 この間、フローレンスは手袋をして待っていた。 彼女に与えられた仕…
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  • カーディ少年と暁の天使 第257回 茅田砂胡

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     「いちいち物差しで測る必要はありません。一口で食べられる大きさでいいんです。お気楽に」 「わ、わかりました!」 真剣な表情で『えい!』とばかりにソーセージを輪切りにする。 こんな手つきでは一つ一つの大きさが揃うわけがな…
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  • カーディ少年と暁の天使 第256回 茅田砂胡

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     ルウは笑って言った。 「もちろん、あなたは専門家で、奥さんは素人です。素人には素人なりのやり方があるんですよ」 リィも加勢した。 「そうそう。本格的な料理でなくてもいいんだよ、たいていのものは塩を振って火を通せば、だい…
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  • カーディ少年と暁の天使 第255回 茅田砂胡

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     呆然(ぼうぜん)と頷いたロブソン氏はただちに形をあらため、最大の敬意を持ってテオドールに向き合った。 「お目にかかれてまことに光栄です。ですがあの、うちの卵粥を召しあがったというのは本当ですか?わたしは、エンパイアの厨…
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  • カーディ少年と暁の天使 第254回 茅田砂胡

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     「このお母さんは全然料理をしたことがないんだ。だったら、まずは冷蔵庫を開けるところからだよ」 リィは真顔できっぱりと断言し、ルウとシェラもさもありなんと頷いた。 テオドールは虚を突かれた様子で、ちょっと眼を見張って金髪…
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  • カーディ少年と暁の天使 第253回 茅田砂胡

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     明らかに受け取れという意図で差し出されている包丁の柄を見つめ、不思議そうにテオドールを見た。 「……ダナーさん?」 「子どもの食うもんは母親がつくるもんだ」 「……わたしが、ですか?」 フローレンスの母親はぽかんとなっ…
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  • カーディ少年と暁の天使 第252回 茅田砂胡

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     『車は』という主語が抜けているが、シェラは彼の言いたいことを正確に理解して、否定した。 「いいえ。このお宅の玄関先です」 テオドールが顔を上げる。 「……車で来たのか?」 「ええ。必要なら取ってきましょうか?」 ここで…
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  • カーディ少年と暁の天使 第251回 茅田砂胡

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     その口調からも、ロブソン氏が単なる使用人ではなく、専門家として招かれているのだとわかる。 その彼の自負と誇りを大いに傷つける提案だけに、いかに雇(やと)い主(ぬし)の要請とは言え、氏が素直に頷くわけはなかった。 「誰で…
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