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やさしい猫

  • やさしい猫 第206回

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     「入管はなんでも屋さんなんですね」 「そう。あなたのスリランカ人のお父さんが欲しいと思ってる在留特別許可も、法務大臣の裁量で決まります。厳密に言うと法務大臣から委任を受けた各入管の局長が決めるんだけど、一つ一つのケース…
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  • やさしい猫 第205回

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     上原さんはコーヒーをおごってくれた。 「上原さんは、元入管職員なんですか? さっきの判決をどう思いましたか?」 ナオキくんがテレビの人みたいに質問するので、わたしはどぎまぎした。 「厳しいですね。控訴はすると思うけど。…
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  • やさしい猫 第204回

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     ナオキくんの説明をよく聞いてなかったわたしは、その訴訟の原告の一人が、小学生の女の子だったことに衝撃を受けた。 それだけじゃなくて、わたしをぐらぐらに動揺させたのは、泣いているお母さんと小学生の女の子が、ミユキさんとわ…
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  • やさしい猫 第203回

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     ほんとうのことを言って、どっちが勝ってどっちが負けたのかも、あまりよくわからないくらい、あっけない法廷だった。 でも、それが原告の敗訴だとわかったのは、法廷で弁護人の後ろに座っていた女の子とお母さんが、ハンカチを目に押…
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  • やさしい猫 第202回

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     すっかり裁判や入管に興味を持ったナオキくんといっしょに、別の外国人事件の裁判を傍聴したのも、あのころのことだ。 ナオキくんの、現代社会の宿題で、社会活動の自由研究っていうのがあった。地方議会を見学して条例の作り方を学ぶ…
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  • やさしい猫 第201回

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     恵法律事務所に行ったナオキくんは、以前にも増して勉強家になり、ネットや本を読みまくって、やたらと外国人の在留資格に詳しくなっていった。これはもう、クマさんのためや正義感というより、ナオキくんのヲタク性が、こっちの方向に…
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  • やさしい猫 第200回

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     「ペルー人の女の子のお母さんがレシピを提供してね。そのお母さんの友だちが総出で料理を作ったんだ。チラシを作って配って、料理を食べてもらいながら署名集めをしたんだよ。ママさんたちは行動力があるね。あのときは驚いたよ」 「…
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  • やさしい猫 第199回

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     ナオキくんの思い出は、とても懐かしくて、聞いててときどき目が潤んできた。 「僕は体が小さくて、運動神経も鈍かったんですが、クマさんがキャッチボールを教えてくれて、野球だけは人並みにできるようになりました。おかげで、五、…
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  • やさしい猫 第198回

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     ナオキくん。ナオキくんが、クマさんのためにできることってなんだろう? 「マヤにだってわかんないよ」 「弁護士の先生に聞いてみてよ」 というわけで、その次の土曜日に、わたしはナオキくんといっしょにハムスター先生を訪ねるこ…
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  • やさしい猫 第197回

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     ナオキくんは真顔で言った。 「小四のとき、僕がいじめられてたら、いじめっ子に食ってかかってた」 「え? 覚えてない」 「マヤちゃんは強いしやさしい。ほんと。欠点は忘れっぽいとこだね」 なにも思い出せなかったけど、慰めら…
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  • やさしい猫 第196回

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     ナオキくんがとつぜん家にやってきた。土曜日だったか、日曜日だったか。どっか、気晴らしに出かけないかというから、駅前のゲームセンターに行ってクレーンゲームとかカーレースとか太鼓の達人とか一通りやったら、少しだけストレス発…
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  • やさしい猫 第195回

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     「まあ、しばらく、ほっといてあげなよ」 ちょっとした沈黙のあとで、立朗先生がそう言った。わたしはいつのまにか恋愛相談しているような気持ちになってきていたので、なにか言ってほしくて訴えるように二人を見比べた。コーヒーをひ…
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  • やさしい猫 第194回

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     だんだん、動揺してかなり行動がおかしくなっていって、どのくらいへんかというと、ハヤトが相談に行ってるかもと思って、ハムスター先生の事務所の近くに行ってしまったりした。ばったり会っても、「父ちゃんの件でちょっとね」とか言…
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  • やさしい猫 第193回

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     ハヤトがこちらを見ずに、早足で歩いていく。走って行って腕に触れたりしたら振り払われそうで、どうしたらいいかわかんなくて、アパートの前で立ちすくむ。 わたし、なにを言ったんだろう。なにをやらかしたんだろう。心臓がバクバク…
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  • やさしい猫 第192回

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     ほんとは、緊張してたのはこっちのほうだ。ナオキくん以外の男の子を家に呼ぶなんて、正真正銘、はじめてのことだった。 駅で降りて、いつもの道を通って、ジャングルジムのある公園の中を抜けて家にたどり着くまで、沈黙が怖くてわた…
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  • やさしい猫 第191回

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     十三 やさしくも強くもない あのことについて書くのは、まだちょっと胸が痛い。書かないって手もあるけど、それもなんだか違う気がする。いつか、これを読んだきみはなんて言うだろう。 ハヤトとは、毎日、電話かビデオ通話かLIN…
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  • やさしい猫 第190回

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     「それはメグちゃんが外国人ケースを多く手掛ける弁護士になった理由の一つ?」 麻衣子先生がおもしろそうにたずねた。 「どうだろう。どっかではつながってるかもしれないよね。実際には、来た仕事を受けてたら、こうなってたんだけ…
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  • やさしい猫 第189回

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     「逮捕?」 「うん、そう。全員ロープで数珠つなぎにされて、港の近くの建物に連行されたそうだよ。建物の中ではさすがにロープは解かれたが、ひとり一人、取り調べが始まったんだ。そこで親父(おやじ)は考えた」 わたしと麻衣子先…
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  • やさしい猫 第188回

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     「奄美大島ってわかる? 僕のルーツなんだけど」 「沖縄の近く?」 「そうそう。鹿児島と沖縄の真ん中あたりにある。マヤちゃんは、沖縄が昔、アメリカの占領下にあったって知ってる?」 わたしは小さくうなずいた。 「奄美も、そ…
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  • やさしい猫 第187回

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     「逃げてくるときにね、ちゃんとしたパスポートを持ってない人もいるの。ましてやきちんとした滞在許可なんかは、持ってない。危険を感じて逃げ出すわけだから、準備なんてできないもの。だけど、他人名義や偽造のパスポートで入国した…
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