世界史B

 
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総評と分析

出題の大半を正誤判定が占める構成で、昨年同様に知識重視の出題が踏襲された。

出題形式はほぼ昨年と同じで、4択の正誤判定が大半を占める構成となった。出題地域はやや西洋史が多く、東アジア史が少なかった。また、時代別に見るとかなり前近代史が多く、例年に比べると偏りが大きい。出題ジャンルでは、社会経済史からの出題がやや増加し、政治史が多かった昨年よりもバランスが良くなった。

問題分析

大問数 大問数は4で、昨年と変わらず。
設問数 設問数は36で、昨年と変わらず。
解答数 解答数は36で、昨年と変わらず。

問題量

  • 問題文や選択肢の文の長さは、例年と変わらず。

出題分野・出題内容

  • 西洋史からの出題がやや多く、東アジア史からの出題がやや少なかった。
  • 前近代史からの出題が3分の2を占め、例年よりも偏りが見られた。特に中世史からの出題が多かった。
  • 社会経済史がやや増加し、出題ジャンルのバランスは良くなった。文化史の出題量は例年通り。

出題形式

  • 4択の正誤判定が全体の4分の3を占めており、a・bの二文正誤判定も含めると8割を超える分量であった。
  • 昨年1問の出題だった地図問題は2問に増加した。
  • 昨年は出題の無かったa~cの時系列整序問題が復活して1問出題された。
  • その他に、年表の問題が1問、2016年度から恒例となったグラフの問題が1問出題された。

難易度(全体)

  • やや難化した。正誤判定問題は正答よりも誤答の選択肢に細かい用語・内容が散見され、2択に絞り込んでから悩んだ受験生が多かったと思われる。

設問別分析

第1問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 ウェストミンスター(ロンドン)の歴史的建造物 標準
B 8 韓国の宋山里古墳 やや難
C 8 ブレスト(ベラルーシ)の歴史的建造物 標準

全体の難易度でも触れた通り正解よりも誤答の内容が細かい。問2は、フランスはマルヌの戦いで進撃を阻止した側なので選択肢3は誤り。問4も、朝鮮王朝が開国した時点では閔氏政権であるので選択肢3は誤り。問5は戦後史からの時系列整序問題だが、大まかに年代をつかんでいれば正解できる。問6は珍しい原始からの内容を含む。ラスコーとアルタミラの場所の違いを押さえておきたい。問7はピウスツキがやや細かい用語であるが、彼が政権を握ったのは大戦間期であるので誤文。

第2問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
A8 ハーラル王と「ブルートゥース」 やや難
B 9 チンギス=ハンと遊牧国家 標準
C 8 ムガル皇帝と文化事業 標準

「記録や文字の歴史」をテーマに古代から戦後現代史までが網羅され、北欧史を中心とするヨーロッパの歴史や、モンゴル帝国を中心とする遊牧帝国の歴史、ムガル皇帝の文化事業を中心とする文化通史が出題された。全体的に知識問題が多く、受験生を惑わす問題が散見された。特に問1のデーン王のクヌート、問2のフランスのニューファンドランド征服、問3のノルマン人のイングランド征服を描いたタペストリ、問5の清のホンタイジのチャハル征服、問7のヴィジャヤナガル王国の西アジアからの馬の輸入など、いずれも盲点であった。

第3問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
A8 カナダとアメリカ合衆国の経済関係 やや難
B 8 近世ヨーロッパの王位継承問題 標準
C 9 聖地の保護と巡礼路の安全確保 標準

国際関係をテーマとして、主として中世から近代にかけての欧米史やイスラーム史から出題された。問1はテネシー川流域開発公社設立の意義が理解できているかどうかを問われた。問2はやや難。問3はグラフ問題で、文章中の空欄に適切な語句を入れる問題と組合せて出題された。問5の地図問題は、異なる時代を表す2つの地図に示された支配領域がハプスブルク家のものかブルボン家のものかを問うた上で、その支配領域の変遷の理解を問う問題で、これまでのセンター試験では見られなかった出題形式。問8もやや難しい。

第4問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
A8 古代ギリシア演劇の役割 標準
B 9 中国歴代王朝における郊祀(こうし) 標準
C 8 インティ=ライミ(太陽の祭)の歴史と現在 標準

世界史上の宗教的祭祀と人々との関わりについての問題である。範囲は古代ギリシアから現代史までと幅広い上に、文化史を内容とする選択肢が散見された。問1のペロポネソス戦争におけるペルシアの干渉についてはやや細かい。問5の顧炎武や四六駢儷体、問6のミトラ教などはやや細かい用語であるが、いずれも誤答である。問7のインカ皇帝の説明についても教科書の範囲内だが、見落としがちである。問9は近現代史からの出題であるが、スペイン内戦を想起できれば容易な問題といえる。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
平均点 67.97点 65.44点 67.25点 65.64点 68.38点
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センター・国公立2次試験日程
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※日程は変更になる場合があります

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