生物基礎

 
無断転載禁止

総評と分析

考察問題が減少し、知識中心の出題となった。一部で教科書の参考やコラムからの出題も見られた。

知識と考察のバランスがとれていた昨年度と異なり、従来の生物基礎のセンター試験のような知識中心の出題に戻った。来年度からの共通テストらしい要素は見られなかった。教科書では参考やコラムとして扱われている、これまで取り上げられなかった題材も一部で出題された。

問題分析

大問数 大問数は、昨年度と同様3であった。
設問数 設問数は、昨年度と同様16であった。
解答数 解答数は、昨年度より5増加し、23となった。

問題量

  • 問題ページ数は昨年度よりも1ページ減少し実質16ページとなったが、各ページの余白が昨年度より減少しているため、全体の分量は昨年並みであった。

出題分野・出題内容

  • 例年通り、第1問は「生物の特徴および遺伝子とそのはたらき」から、第2問は「生物の体内環境の維持」から、第3問は「生物多様性と生態系」から出題され、ミクロからマクロまで幅広い内容が出題された。
  • 考察問題が大幅に減少し、従来のセンター試験と同様、知識中心の出題となった。
  • 第1問Bの形質転換実験や、第2問Aの魚類の体液濃度の調整のように、教科書で参考やコラムとして扱われている内容が出題された。

出題形式

  • すべての大問がA・Bの中問に分かれていた。
  • 複数の答えを組み合わせて解答する形式の問題は、昨年度と同様7問であった。

難易度(全体)

  • ほぼ昨年並み。標準的な内容が多かったこと、問題量や設問数に大きな変化が見られなかったことから、難易度はほぼ昨年と同程度といえよう。なお、解答数は増えているものの、完全解を考慮すると、複数の答えを組み合わせて解答する形式の問題が増加しているため、得点が予想以上に伸びにくくなっていることに注意したい。

設問別分析

第1問 (18点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 細胞 やや易
B 9 遺伝子とそのはたらき 標準

A:問1は細胞小器官の特徴やはたらきを問う内容、問2はミクロメータの使い方を試す簡単な計算問題、問3は細胞の構成成分の特徴を問う内容で、総じて取り組みやすかった。B:問4はセントラルドグマの正確な理解が必要となる。問5は塩基の相補性に照らして配列を決めていくだけである。問6は教科書では参考で扱われることが多い形質転換の歴史的実験を扱っているが、基本的理解があれば難しくはない。

第2問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 硬骨魚類の塩分濃度調節 やや難
B 7 獲得免疫 標準

A:硬骨魚類の塩分濃度調節も、第1問Bと同様、教科書では参考で扱われることが多い題材である。体液調節の理解があれば難しくはないが、問2や問3などはやや詳細な知識があれば、より早く解答できよう。B:問4はリンパ球のはたらきに関する問題で、整理された知識が必要となる。問5は免疫細胞の培養試験結果から、細胞間の相互作用を考察させる設問であるが、詳細な知識があれば選択肢だけからでも正答は得られる。

第3問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 バイオーム、炭素とエネルギーの循環 標準
B 7 二酸化炭素濃度の変化と温暖化 標準

A:問1は各バイオームの代表的な植物を問う基本的な知識問題。問2は炭素の循環に関する標準的な理解が問われた。図1中で省略されている部分にとらわれず、まず生産者→一次消費者→二次消費者の流れを埋めるとわかりやすい。問3はエネルギーの循環に関する標準的な知識問題。B:問4は温室効果ガスを選ぶ基本的な知識問題。問5はグラフを素直に読み取るだけで解答でき、資料解析問題としては平易である。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度
平均点 30.99点 35.62点 39.47点 27.58点 26.66点
ADOBE READER ダウンロード

PDFファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社が配布しているAdobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerをインストールすることにより、PDFファイルの閲覧・印刷などが可能になります。


センター・国公立2次試験日程
1月18・19日 センター本試験
1月25・26日 センター追試験
1月27日~ 国公立2次出願受け付け
2月25日~ 国公立2次前期試験
3月1日~ 前期合格発表(公立大学)
3月6日~ 前期合格発表(国立大学)
3月8日~ 公立中期試験
3月12日~ 後期試験
3月20日~ 中・後期合格発表

※日程は変更になる場合があります

ページTOP