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物理基礎

 
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総評と分析

全体の出題構成はほぼセンター試験を踏襲。会話文における正誤問題、数値を直接マークするなど新しい形式の問題が見られた。全体的に問題量が増加した。

第3問においてA、Bの分割がなくなったことを除いて、出題構成はセンター試験と同じであった。会話文における正誤問題、数値を直接マークする問題が出題された。一方で、数式を解答する問は一つもなかった。センター試験と同様に基本問題を中心とした出題であった。数値計算、グラフ解析が目立ち、問題量が増加したが、取り組みやすい問題も多かった。

センター試験・試行調査との相違点

  • センター試験では第1問は小問集合、第2問Aは波動、Bは電気、第3問のAとBはともに力学という出題構成が続いたが、共通テストでは第3問のA、Bの分割がなくなった。センター試験に比べ解答数、数値計算が増加。また、グラフを解析して解答する考察問題が目立った。

問題分析

大問数 3
設問数 14
解答数 19

問題量

  • 数値計算の設問は7であった。
  • グラフ選択の問題は1であった。

出題分野・出題内容

  • 第1問は、力学、電気、熱からの小問集合。
  • 第2問は、Aがギターの音の波形の解析、Bが変圧器とジュール熱。
  • 第3問は、記録タイマーを用いた台車の加速度運動を調べる実験。

出題形式

  • 会話文における正誤問題、数値を直接マークする問題が出題された。
  • 第1問は小問集合形式。第2問はA、Bに分割され、それぞれ異なる題材からの出題。

難易度(全体)

  • 昨年度センター試験および試行調査(2018年度実施)は同程度の難易度であったが、両者に比べ難易度は易化。面倒な計算・数式を答えさせる設問がなく定性的に即答できる設問が多く、全体としては易しめであった。反面、思考力・文章読解力を要する設問、図やグラフからの数値を読み取りを要求する設問もあり、簡単な問題と考察的な問題が織り交ぜられた出題であった。

設問別分析

第1問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
問1 4
問2 4 静電気力 標準
問3 4 電磁波の分類 やや易
問4 4 熱に関する会話の正誤判定 標準

問1は物体にはたらく力を図示する問題であり、確実に得点したい。問2は静電気力による棒の向きを考える問題。問3は電磁波の分類に関する問題であり、基礎知識として獲得しておきたい内容である。2019年度センター本試にも同様の出題があった。問4は熱に関する会話文の正誤を判断する目新しい問題である。文章量も多く、誤りを2つ見つける必要があり、やや難しい。

第2問 (18点満点)

配点 出題内容 難易度
A 9 クラシックギターの音の波形 やや易
B 9 変圧器と電力 やや易

A:問1はグラフから周期を読み取り、振動数を計算して表から音階を求める。音波が正弦波ではないが、用いる関係式は同じである。問2では基本音と2倍音の合成波の波形を求める。片方が0となる点に着目すると解答しやすい。B:問3・問4は変圧器の電圧と巻数、電力に関する基本的な設問である。問5は変圧器を実際の機器に用いた例としてニクロム線による熱カッターが取り上げられた。ニクロム線の情報が実際に計算に使わない数値を含めさまざま与えられているが、抵抗が長さに比例することに着目できるかがポイントである。

第3問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
16 等加速度直線運動の測定 標準

記録テープによる台車の運動の測定は試行調査でも出題された内容である。問1は記録テープから平均の速さを計算する問題で易しい。問2は運動方程式を用いて台車にはたらく糸の張力を計算する問題で数値を直接マークさせる問題であった。記録テープも記録タイマーも台車の運動には影響しない設定である点に注意したい。問3は実験条件の変更による測定値の変化を考察させる問題であった。問4はグラフから加速時間を読み取り速さを計算する問題である。グラフが読み取りづらいが、最も近い値が選べればよい。問5はおもりの力学的エネルギーの変化を考察する問題である。おもりのみに着目している点に注意したい。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 33.29点 30.58点 31.32点 29.69点 34.37点
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