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倫理、政治・経済

 
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総評と分析

読解要素が多くなった反面、全体の設問数は減少した。倫理分野では、大問数が増えたほか、会話文などを用いた高校生目線の文章が多くなった。政経分野は、設問の中に内容・形式が「現代社会」に近いものが目立ち、知識問題は比較的易しい。

倫理分野では、複数選択・任意選択など複雑な形式の問題は出ず、センター試験型の設問も目立った。グローバル化をテーマとした出題もあった。政経分野の出題形式は試行調査や第1日程とほぼ同様だが、「現代社会」に近い形式・内容のものが目立ち、知識問題が比較的易しいものであった。

センター試験・試行調査との相違点(第1日程との相違点)

  • 昨年度のセンター試験と比べて、倫理分野では内容面で読解要素が強まり、高校生目線の導入文も増えた。政経分野では、センター試験で過半を占めていた正文または誤文を選ぶだけ(資料読解なし)の単純な選択問題は1割強(2設問)へと激減した。また2018年度実施の試行調査(「倫理」と「政治・経済」)と比べて、倫理分野では複雑な形式の設問がなくなった。政経分野では、架空の新聞や地域調査など「現代社会」に近い形式・内容の設問が目立った。第1日程と比べて、倫理分野はトータルで大きな相違点なし。政経分野は、上記と同じく「現代社会」との類似が目立った。

問題分析

大問数 7
設問数 32
解答数 32

問題量

  • 倫理分野は、設問数自体は多くないが、会話などの導入文・資料文・図版などと連動して解く設問が多い。政経分野も、設問数は多くないが、文・図・表の資料が多い。

出題分野・出題内容

  • 第1~4問が倫理分野、第5~7問が政経分野という構成へと変化した。
  • 第1問(東西源流思想)、第2問(日本思想)、第3問(西洋近現代思想)、第4問(現代社会の倫理・心理学)は、いずれも「倫理」からの抜粋。
  • 政経分野の第5問(市長選挙の演説)、第6問(世界経済の諸問題)、第7問(地域課題の調査)は、いずれも「政治・経済」からの抜粋。

出題形式

  • 倫理分野は、冒険的だった試行調査よりもセンター試験に近く形式面で保守的だった。政経分野では、正文または誤文を選ぶだけの単純な正誤判定問題は2設問(センター試験では過半を占めていた)。該当するものをすべて選ぶ組合せ問題のほか、設問中の文章の空欄補充問題、図表問題、その他の組合せ問題も出題されたが、年代順の問題はなかった。

難易度(全体)

  • 昨年度のセンター試験と比べて、難易度はやや易化。倫理分野では設問数が減少する一方、やや細かい知識も問われた。政経分野では、資料問題が増えたものの読み取りが容易で、選択肢の記述や組合せも悩ましいものがなく答えやすいため、易化したと言える。また試行調査(2018年度実施の「倫理」と「政治・経済」)と比べて、倫理分野・政経分野ともに、やや易化したと言える。

設問別分析

第1問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
12 「自然と人間」について(東西源流思想) 標準

「倫理」第1問からの抜粋で、「自然と人間」を題材に東西源流思想分野から出題。問1ではやや細かい「菩薩」の実践徳目やウパニシャッド哲学なども扱われた。問2はイスラームやキリスト教、プラトン哲学、朱熹や大乗仏教からやや内容に踏み込んだ出題。問3はキリスト教および「創世記」を題材にした出題。問4は短い二つの資料文を題材にした読解問題で、引用は『荀子』と『老子』より。

第2問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
3 日本文化における「道」について(日本の思想・その1) やや難
9 日本文化における「道」について(日本の思想・その2) やや難

「倫理」第2問からの抜粋で、「道」を軸にして日本思想史分野から出題。人物や事項に関する知識はやや細かかった。問1は「田楽舞」の写真を参考にした折口信夫に関する正誤判定問題。問2は中江藤樹の「孝」の概念をめぐる出題。問3は栄西、最澄、日蓮に関するやや細かい正誤判定問題。問4は和辻哲郎の資料文をもとにした読解問題で、引用は『人間の学としての倫理学』から。

第3問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
3 「幸福とは何か」(ルネサンス・宗教改革期の思想) やや難
3 「幸福とは何か」(17~19世紀の思想) 標準
6 「幸福とは何か」(18~20世紀の思想) 標準

「倫理」第3問からの抜粋で、「幸福とは何か」をテーマに西洋近現代思想分野から出題。問1はカルヴィニズムとウェーバーに関する空欄補充問題でやや細かい。問2はカントの道徳思想に関してよく理解しているかをみる問題。問3はシモーヌ・ヴェイユのやや難解な思想に関する読解問題。聞きなれない人名や考え方に戸惑った受験生もいたかもしれないが難易度は標準程度。問4は幸福に関する会話の読解問題。

第4問 (14点満点)

配点 出題内容 難易度
14 グローバル化の諸問題(現代社会の倫理・心理学) 標準

「倫理」第4問からの抜粋で、「グローバル化」をテーマにした出題。問1はグラフの読解問題だが、「ODA(政府開発援助)」の定義なども問われた。問2はレヴィンの「葛藤」についての問題で、近年では珍しい形式。問3は共同体主義(コミュニタリアニズム)の理解を踏まえる必要のある読解問題で、引用はチャールズ・テイラー『自我の源泉』から。問4はポルトガル語と日本語の併記された看板を題材にした会話補充問題だが、よく読めば解答は易しい。

第5問 (19点満点)

配点 出題内容 難易度
A 6 市長選挙(在外選挙権、行政活動の法制度)
B 13 候補者の主張(大規模小売店、公的医療保険、労働法など) やや易

第5問は「政治・経済」第2問から6設問を抜粋して構成。問1(在外選挙権など)は正解の選択肢が易しい。正しいものをすべて選ぶ問2(特定秘密保護法など)も易しいと言える。Bの4設問も、入山税などが登場する問4以外はあまり知識を要せず、比較的易しい。

第6問 (19点満点)

配点 出題内容 難易度
A 6 スマホとスニーカー(国際分業、需要・供給曲線) 標準
B 6 ビデオチャット(比較生産費説、気候変動問題) 標準
C 7 共通新聞(経済学者、世界恐慌)

第6問は「政治・経済」第3問から6設問を抜粋して構成。問1の「企業内貿易」はやや細かい語句であるが、「所有と経営の分離」が理解できていれば正解に至る。問2(需給曲線)・問3(比較生産費説)は計算も必要だったが、難しくはない。問4(気候変動問題)・問5(経済学者)・問6(世界恐慌)は選択肢の組合せが単純なので易しい。

第7問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
12 地域課題の調査(農業経営、需要の価格弾力性、地方自治) やや易

第7問は「政治・経済」第4問から4設問を抜粋して構成。問1は読み取り問題で難しくない。問2(需要の価格弾力性)は、変化の割合を丁寧に読み取る必要がある。問3・問4は地方自治に関する基本問題。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 66.51点 64.22点 73.08点 66.63点 60.50点
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