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化学基礎

 
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総評と分析

実験を考察する大問形式の総合問題やグラフの考察、見慣れない反応が扱われたが、センター試験と同様の小問も引き続き出題された。

センター試験と同様の小問集合については、基本的で得点しやすかったが、第1日程よりも文章量がやや増えた。また、グラフを用いた設問では、小問が連動した正解しにくい出題もあった。全体として、考える過程が多い出題や、問題文から情報を得て考える、思考力を要する出題が目立った。

センター試験・試行調査との相違点(第1日程との相違点)

  • センター試験に見られた小問集合と、試行調査(2018年度実施)に見られた大問形式のいずれも出題された。第1日程で出題された、数値自体を答える問題はなかったが、教科書において見慣れない反応や細かい知識が扱われ、グラフ作成も必要であった分、少し取り組みにくかったかもしれない。

問題分析

大問数 2
設問数 11
解答数 18

問題量

  • 比較的長文の問題が散見され、また、解答数が多かったが、全体の問題量としてはほぼ適当。

出題分野・出題内容

  • 第1問は、電子配置や分離法から中和滴定、酸化数、金属の性質などが含まれる小問集合形式の問題。問4のグラフ考察問題は、グラフを冷静に読み取る必要がある。
  • 第2問は、イオン結晶を題材とした総合問題で、問1bの溶解度の問題や問2の溶液の電気の通しやすさを調べる実験は、化学基礎としては見慣れない問題であった。

出題形式

  • 比較的長文の問題文が出題され、それに関する問をいくつか配置する大問形式の問題が出題されたが、センター試験と同様、小問集合形式の問題も出題された。

難易度(全体)

  • 昨年度のセンター試験と比べるとやや難、試行調査(2018年度実施)とは同程度。第2問の総合問題形式の問題は、共通テストでは特徴的のなもの。その中でも問2のグラフを描く問題は共通テストならではの問題と言える。他にも考察的なものが何問か出題されたが、センター試験で見られたような基本的な小問も多く出題され、それで難易度のバランスを取っているようだ。

設問別分析

第1問 (30点満点)

配点 出題内容 難易度
問1 5 原子・イオンの電子配置 標準
問2 3 物質の分離 やや易
問3 3 化学結合 やや易
問4 3 分子の熱運動 やや難
問5 3 配位結合 標準
問6 3 中和滴定 標準
問7 3 酸化数 やや易
問8 4 金属の性質 標準
問9 3 化学反応式の計算 やや難

問1は電子数から、原子名がわかれば平易。問2は物質の分離に関するもので、知識としては基本的。問3は酢酸ナトリウムの構造式が思い浮かべば楽に解ける。問4はあまり出題されない項目なので戸惑った人も多いだろう。問5の配位結合の問題は知識があるかどうかがカギ。問6の中和滴定の問題は酸の放出する水素イオンと塩基の放出する水酸化物イオンの数が等しいことから解く。問7は酸化数の問題としてはごく基本的。問8は常識的な知識があれば解ける。問9は計算がやや複雑。

第2問 (20点満点)

配点 出題内容 難易度
問1 8 イオン半径、固体の溶解度 標準
問2 12 グラフの描画・考察、化学反応式の計算 やや難

本問は共通テストの特徴である、新規の題材を与え、それを考察する問題。問1のaのイオン半径の問題は、しくみを知っている人にとっては楽な問題。問1のbの溶解度の問題は、計算が平易で解きやすい。問2のaはグラフを慎重に描き、直線の交点を求めれば解ける。あまり出ない形式のため、やや戸惑ったかもしれない。問2のbは基本的な反応式の計算。問2のcは問2のaが出来ていないと解けず、前の問題と連動している点は共通テストの一つの特徴と言える。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 28.20点 31.22点 30.42点 28.59点 26.77点
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