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ロンドン五輪百話

42.195キロ決定に王室が関与?

 1908年のロンドン五輪は、マラソンが初めて42・195キロで行われた大会だ。1896年の第1回アテネ大会では古代ギリシャの故事にちなみ、マラトンからアテネの約40キロで行われたが、距離の規定はなかった。

 ロンドンのコースは当初、英王室が週末を過ごす郊外のウィンザー城から、中心部の競技場まで、約25マイル(約40キロ)の予定だった。ところが、王室が子供たちにスタートを見せようと出発点を変更するよう要望、さらにゴールを競技場のロイヤルボックス前にするために延ばしたため、26マイル385ヤード(42・195キロ)という中途半端な数字になったとの説が一般的だ。

 しかし、サウサンプトン大のマーチン・ポリー教授(スポーツ史)は「英王室が圧力をかけた証拠は見つかっていない。逆に設計者が観客との混乱回避のため城内使用を求めた証拠はある」という。1921年、国際陸連はロンドン大会の距離に統一し、現在に至っている。

2012年4月5日  読売新聞)