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ロンドン取材班おっかけ日記

金メダルより速い好記録に「信じられない」…競泳・星奈津美

競泳・日本選手権兼ロンドン五輪代表選考会(4月5日、東京辰巳国際水泳場)

競泳・日本選手権兼ロンドン五輪代表選考会 女子200メートルバタフライで日本新記録で優勝し、五輪出場を決めた星奈津美=貞末ヒトミ撮影

 女子バタフライ200メートルで、星奈津美選手(スウィン大教)が自分の持つ日本新記録を1秒22以上縮めて制し、2大会連続の五輪代表に内定した。

 星選手は50メートルを2位でターンすると一気に加速。トップに躍り出ると周囲をグイグイと引き離し、最終的には2位に4秒55の大差をつける2分4秒69でゴールした。

 昨年7月に中国・上海で開かれた世界選手権では、わずか100分1秒差でメダルに手が届かず4位に終わった。

 しかし、今回のタイムは同大会のトップよりも0秒86上回っている。この記録について星選手は「信じられない。自分が出せると思っていたタイムではなかったのでびっくり」と興奮気味に話した。100メートルのタイムも1分0秒65で上海の記録を0秒71も上回った。「そこまでのタイムで入ったつもりがなかった。スピードが付いてきて楽にそういうタイムで入れるようになったのかな」と自分でも驚きを隠せない様子だった。

 星選手は上海での悔しさをばねに、2月から中国・大理での高地トレーニングでチューブを引っ張って泳ぐ練習などをこなし、自分を追い込みながら筋力アップに努めた。疲労がたまって練習で体力がもたなくなったり、タイムが上がらなかったりと不安が募ったが、記録という結果に結びついた。「悔しさと経験がここに来るまでのモチベーションになって、すごくプラスに働いた」と振り返った。

 前回の北京五輪は「出るだけで満足していた」という。メダルの期待が一気に高まる中、「今回のタイムが幻にならないようにトレーニングを積み重ねて、0.1秒でも早いタイムが本番で出せるようなりたい」と意気込みを語った。(メディア戦略局ロンドン五輪取材班 石井重聡)

2012年4月6日  読売新聞)