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ロンドン五輪百話

初の屋内「帝国プール」

 五輪で初めて室内プールが使用されたのが、1948年のロンドン五輪だった。

 使用された「帝国プール」は、主会場のウェンブリー競技場の近くに34年大英帝国競技会(現コモンウェルスゲーム)のために建設された。モダンなコンクリート建築で、天井にはガラスが多く用いられ、8000席の観客席を持っていた。

 それまでは海や川、屋外プールで行われてきた五輪の競泳。屋内プールができ、天候に左右されず試合ができることで、選手に歓迎されたかと思いきや、消毒して浄化されたプールの水温が約23度と低く不評。終戦直後で倹約が徹底された同大会では、プールを覆ってボクシングも行われた。

 帝国プールは78年、多目的ホールとして改修され、「ウェンブリー・アリーナ」と改名。主にコンサートやスポーツイベントで使われているが、今年のロンドン五輪でもバドミントンと新体操会場として使われる。

2012年5月5日  読売新聞)