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女子ボクシング五輪枠全滅…重要項目を見落とす

 中国・秦皇島で行われているボクシングのロンドン五輪予選を兼ねた女子世界選手権で、日本勢はフライ、ライト、ミドル級の五輪実施全階級で出場枠獲得に失敗した。

 日本は当初、8強入りが五輪枠獲得の条件と把握。だが実際は、フライ級とライト級がアジア上位2人、ミドル級は同1人と大陸別に枠が割り振られており、情報収集の不十分さが浮き彫りとなった。

 日本がこの事実を知ったのは、10日に当地で行われた監督会議。樋山茂監督は「アジア各国も驚いていた。通達は受けていなかった」と話したが、英文の大会要項には明記されていた。正確に理解していたアジアの国もあり、日本は重要な項目を見落としていたと言うほかない。

 今後、日本勢はアジアで各階級1枠の推薦枠に望みを託す。しかし、これは今年1月までに国際アマチュアボクシング協会(AIBA)へ申請することが必須だった。日本は、現時点で「確認中」とし、申請が必要だったことを知らない幹部さえいた。

 「ベスト8」を目標に励んできた選手にとっては、たまらない。条件が直前に変更された形で、困惑もあっただろう。今回の不手際は、五輪を目指す上で、緊張感が欠如していたと指摘されても仕方がない。「今後は事務局もわれわれも、しっかりとやっていく」と樋山監督。このままでは選手の信頼も失い、強化どころではなくなる。(時事)

2012年5月17日19時37分  読売新聞)