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「疑惑の判定」レフェリー追放処分…買収報道も

 【ロンドン=読売取材団】ロンドン五輪のボクシング男子バンタム級2回戦で、マゴメド・アブドゥルハミドフ(アゼルバイジャン)と対戦した清水聡(自衛隊)が1度は判定負けとされ、その後に勝敗が覆った問題で、国際アマチュアボクシング協会(AIBA)は2日、この試合を裁いたトルクメニスタン人のレフェリーを直ちに追放するとともに、アゼルバイジャン人の国際競技役員を行為規定違反で追放した。

 ロイター電によると、アゼルバイジャン人役員は、大会中に特に出身国の競技関係者と接触してはならないというAIBA規定に違反したとされる。AIBAは2004年アテネ五輪のボクシング競技の際にも、採点のプロセスやレフェリーの選考に問題があったとして国際オリンピック委員会(IOC)から100万ドル以上の資金供給を凍結され、06年に解除されたという。

 AIBAの呉経国会長(台湾)は、「このような処分を下さなければならないのは非常に遺憾。今後も公正さとフェアプレー精神を高めるため、可能な限りのことをしていく」とコメントした。

 1日の試合で、清水が3回に攻勢となり、防戦一方となったアブドゥルハミドフは何度もリングに倒れた。しかし、レフェリーがダウンを取らず、試合は判定にもつれ込み、1度は清水の負けが告げられた。試合後に清水陣営が抗議し、審判委員がビデオを見直した結果、清水のRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)勝ちとなった。

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 英BBC放送は昨年、AIBAが今大会でアゼルバイジャンに金メダル2個を保証する見返りに1000万ドル(約7億8000万円)の貸し付けを受けたとの買収疑惑を報じた。AIBAは疑惑について、事実無根との調査結果を発表している。(この項時事)

2012年8月3日12時24分  読売新聞)