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スノボ竹内「一匹狼」、スイスで5年の武者修行

優勝したクンマー選手(左)と抱き合って健闘をたたえ合う竹内選手=小林武仁撮影

 【ソチ=児玉浩太郎】ソチ五輪のスノーボード女子パラレル大回転で、日本女子として初のスノーボードのメダルを決めた竹内智香(ともか)選手(30)。

 日本を離れ、スイス代表チームに加わって5年間の武者修行を積んできた「一匹(おおかみ)」が、銀メダルという新たな歴史を刻んだ。

 決勝に駒を進め、竹内選手のメダルが確定した瞬間、18年前に一緒にスノーボードを始めた父の隆治さん(62)は、スタンドで顔を真っ赤にして大粒の涙を流した。隣でビデオカメラを構えていた母の裕子さん(59)も撮影の手を止め、何度も涙をぬぐった。

 敗れはしたものの、健闘した娘を拍手で迎え、「貴重な経験がたくさんできたのではないか。よくやった」と喜びをかみ締めた隆治さん。裕子さんも「夢をかなえてくれてありがとうと言いたい」とたたえた。

 スノーボードは12歳の時に、生まれ育った北海道旭川市で始めた。隆治さんがスノーボードを衝動買いしたのを見て、「私もほしい」とねだったのがきっかけだ。父と一緒の初滑りは、山から降りるのに2時間以上もかかった。ふもとで見守っていた裕子さんは「2人ともちょっと行っては転んで、体中雪まみれでした」と懐かしむ。業を煮やした2人は、ストックをつきながら滑り降りたという。

 感覚をつかみだしてからは毎日、親子2人で自宅から車で約20分のスキー場に通い詰めた。「オリンピックに行く」。小学校の文集には決意がつづられていた。

 「何か好きなことができたら、それで一番になれ」。隆治さんの口癖だった。その言葉通り、スノーボードに打ち込み、2002年のソルトレーク、06年のトリノの両五輪に連続出場したが成績は振るわず、「このまま日本にいたら、世界に通用する選手にはなれない」と危機感を募らせた。

 07年、単身で強豪国のスイスへ。代表チームに「一緒に練習させてほしい」と直談判した。5年間、スイスチームと国際大会を転戦し、もまれてきた。

2014年2月20日09時26分  読売新聞)

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