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メダル逃したのは「テレマーク」課題克服できず

2回目のジャンプを終えた高梨(11日)=松本剛撮影

 1回目トップのフォクトが2回目も首位を守り、電光掲示板の「TAKANASHI」の文字は4段目に下がった。

 初代女王に最短距離で迎えた五輪で、高梨が今季初めて、表彰台から姿を消した。

 結果的に勝負を分けたのは、飛型点の差だった。飛型審判5人中、最高と最低を除く3人を足した点数(60点満点)で、高梨は1回目51点、2回目50点の計101点。足を前後に広げるテレマーク姿勢を取れず、両足をそろえてしゃがみ込むように着地したため、減点が大きかった。

 勝ったフォクトの飛型点は2回計106点、2位イラシュコは103点、3位マテルは111点。飛距離点も含めたフォクトと高梨の差は4・4点で、1回の飛躍につき審判1人あたり1点上積みできれば、金メダルは高梨のものだった。

 だが、テレマークが入らなかった原因は、その前段にある。ソチ入り後、高梨は助走で自分のポジションにうまく乗れないことに悩んでいた。彼女の持論は、「着地が決まらないのは空中が悪いから。空中が悪いのは踏み切りが悪いから。踏み切りが悪いのは助走が悪いから」。助走姿勢が決まらなかったことで、すべての歯車が狂っていた。

 昨季、何度か飛型点の差で敗れた試合があったため、このオフはテレマーク姿勢の改善に最も時間をかけてきた。昨年12月のW杯開幕戦では、飛型点で2回計114・5点の高得点を出すなど、一時は克服したようにも見えていた。「まだまだ練習が足りなかった。力のなさを痛感させられた」と高梨。最も力を注いできた着地の差でメダルを逃すとは、残酷としか言いようがない。(三室学)

2014年2月12日16時55分  読売新聞)

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