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観戦ミニガイド

バレーボール…足でレシーブなんてOK?

サーブ以外は全身のどこで触れてもいい

  • 日本代表の主将を務める木村沙織
    日本代表の主将を務める木村沙織

 レシーブ、トス、スパイクにブロック。バレーボールは、手でボールに触れることが前提の競技だ。だが、サッカーも上手な選手がいて、「手でレシーブするより足でキックして上げたほうが何倍もうまくできるぜ!」なんて考えたことはないだろうか……。

 結論から言えば、足でレシーブをする行為はルール上、OKだ。偶然足にぶつかった場合のほか、手で拾えるボールに対して故意に足を出して蹴っても問題ない。1995年からのルール改定で、ボールが接触する体の部位について「膝より上」から「全身」とされたためだ。ただし、サーブを足で蹴るのは反則だ。

 具体的に、足を使うプレーの一例は以下のようなシーンだ。まずレシーブをミスして、コートの外まで大きくそらしてしまう。急いでカバーに向かった選手が壁際のボールにスライディングで追いつき、足でボールを高く上げる。最後に別の選手が相手のコートへ返す――。また故意でなくとも、スパイクが足の甲を直撃し、そのままボールが上がってしまうこともある。

 足を使ったプレーは数試合に1回見られるかどうかだが、バレーボールはとにかく相手コートにボールを返すことが肝心だ。「万事休す」と思われた強烈なスパイクを足でつないで得点につなげれば、チームの士気も上がる。

「ローテーション」と「リベロ」を押さえて観戦

  • ロンドンオリンピックで銅メダルを韓国からストレートでもぎ取ったときの日本女子
    ロンドンオリンピックで銅メダルを韓国からストレートでもぎ取ったときの日本女子

 観戦するときに役立ちそうな、バレーボール独特のルールを2点確認しておこう。

 まず、サーブ権を得るごとに6人のプレーヤーが右回りにポジションを一つずつ移動する「ローテーション」。その都度、ネットに近い3人のフォワード(前衛)と、ネットから離れた3人のバック(後衛)に分かれる。バックの3人は、フォワードの3人に比べて、ブロックやスパイクが大きく制限される。チームの絶対的エースがバックにいるときは、攻撃力が明らかに落ちるため、相手にとって得点チャンスだ。

 もう一つは、レシーブ専門のプレーヤー「リベロ」。一人だけユニホームの色が異なり、バックの選手となら何度でも交代が可能な、特殊な選手だ。普段から練習のほとんどをレシーブに費やし、対戦相手のフォワードのスパイクの方向などのデータを徹底的に頭に叩き込む。テレビで観戦中、「なぜリベロの正面にばかりスパイクが打たれるの?」と驚いた人もいるだろうが、データに基づくポジショニングが奏効している可能性が高い。また、リベロはレシーブだけではなく、ベンチとコートの往復が多いため、監督の指示をコート内にタイムリーに届ける伝令としての役割も担っている。

  • 新世代のセッターとして期待がかかる宮下遥
    新世代のセッターとして期待がかかる宮下遥

 バレーボールがオリンピックに採用されたのは、大松博文監督率いる日本女子チームが「東洋の魔女」と呼ばれ、金メダルを勝ち取った1964年の東京大会から。このとき銅メダルだった男子チームも、その8年後の72年ミュンヘン大会で金メダルを獲得した。

 今大会、日本は女子のみが出場。28年ぶりのメダルとなったロンドンの「銅」に続き、2大会連続のメダルを狙うが、そのハードルは高い。上位進出にはアメリカ、ブラジル、中国、イタリアといった強豪と互角以上に戦う必要があるが、今年5月に行われた世界最終予選で格下のタイに苦戦するなどし、出場権獲得すら危うい状況に追い詰められた。4大会連続で代表入りした主将の木村沙織や、長く日本の司令塔を務めた竹下佳江の後継セッター宮下遥らの奮起がカギになる。

 近年の日本は、身長の低さやパワー不足をITでカバーする「データバレー」が特徴。試合中、コート外にいるアナリストが入力したスパイクやブロックの結果は数値化され、真鍋政義監督の手元のiPadに次々と届けられる。そのデータを基に、ベンチが次の作戦を考える。世界最終予選のタイ戦では、相手のローテーション別の失点しやすさなどを考慮した作戦を立て、最終セットの大逆転勝ちにつなげた。リオでは、コート外の「援軍」がどんな活躍を見せてくれるのかも注目される。

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日本バレーボール協会「観戦ガイド」

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2016年08月04日 14時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun