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五輪トピックス

サッカー好きではない?意外なブラジル人の素顔

ライター 唐木真吾(ブラジル在住)
 一般にブラジル人といえば、サッカー、サンバ、お祭りが好きな国民――というイメージがあるが、その国民性はわれわれ日本人が想像する以上に多様性に富んでいる。オリンピック開催を機に、より身近な存在となったブラジル。日本ではあまり知られていない、聞いてびっくりするブラジル人気質を現地在住5年の“ブラジル大好き”唐木真吾さんに紹介してもらった。

サッカー好きと決めつけないで

  • ブラジル人といえばサッカー好き、と思われがちだが、そうとも限らない?(写真はイメージ)
    ブラジル人といえばサッカー好き、と思われがちだが、そうとも限らない?(写真はイメージ)

 サッカー王国という印象のあるブラジルですが、ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、43%のブラジル人は「サッカーが好きではない」との結果がでています。筆者の周囲でも、熱狂的なサッカーファンは少なく、「サッカーは見ない」「見るとしてもワールドカップ(W杯)しか見ない」という人も珍しくありません。

 最近では、自国開催のサッカーW杯で悲惨な負けを喫し、コパ・アメリカ(南米選手権)では1次リーグで早々に敗退するなど、ブラジルサッカーは不調が続いています。若い世代の考え方も変化してきており、サッカーがうまいことがクールだとされた時代は終わったとする見方もあるようです。

サンバやボサノバを愛する人だけではない

 ブラジル音楽といえば、サンバ、ボサノバが有名ですが、必ずしも全てのブラジル人がサンバ、ボサノバを聴いている訳ではありません。実はブラジルには日本人の耳慣れない様々なジャンルの音楽があります(たとえば、パゴージ、セルタネージョ、フォホー、アシェー、ファンキなど)。

 好まれる音楽のジャンルは地域によって全く異なります。ブラジル北東部において、あるシュラスコ・イベントに参加した際に、主催者がお洒落(しゃれ)なボサノバをBGMで流していたのですが、イベント参加者からは大ブーイングが起こってしまいました。

 彼らの主張は「こんな静かな曲を聴きながら肉が食えるか!」「(ダンス音楽の一種の)フォホーを流せ!」というものでした。ブラジル人と一概に言っても、みんなボサノバが好きと言うわけではないようです。

2016年08月10日 17時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun