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バドミントン…シャトルの落下点が見えなかったらどうする?

  • バドミントンのラケットとシャトル
    バドミントンのラケットとシャトル

 重さわずか5グラムのシャトルをラケットで打ち合うバドミントン。そのルーツは、イギリスに古くから伝わるバトルドア・アンド・シャトルコック(battledore and shuttlecock)と呼ばれる羽根つき遊びともいわれる。シャトルの語源は、古代ノルウェー語の(もり)や古代イングランド語の矢だといわれるから、バドミントンと大昔の狩猟はどこかで関係しているかもしれない。

 縦13.4メートル、横6.1メートルの競技場の中央に張られた高さ1.5メートルのネットをはさんで両者が互いにシャトルを打ち合う。競技で使用されるシャトルは、コルクに水鳥などの羽根を16枚埋め込んでつくられたもので、強烈なスマッシュの時には、時速300キロを超す猛スピードで相手コートめがけて飛んでいく。

 相手コート内にシャトルを落とせばポイントとなるため、シャトルの落下点が重要。全日本選手権の決勝など重要な試合の時には、ネット両側の主審とサービスジャッジに加え、最大10人の線審が試合を見守る。それぞれが持ち場のラインに目を凝らし、シャトルの落下点がインかアウトかを判定する。ライン上に落ちた場合はインだ。

 面白いのは、シャトルの落下した地点が選手の陰になったりして見えなかった場合の線審のジェスチャー。両手を交差させて目をおおう合図をし、身振りで「見えませんでした」と主審にアピール。主審も判断できなかった場合には、「レット」とコールされ、ノーカウント(やり直し)となる。

 正直に「見えませんでした」と訴える仕草(しぐさ)はユニークだが、「ノーカウント」のルールもほかのスポーツではあまりみられない。

際立つ中国勢の強さ、日本は女子ダブルスに期待

  • ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した藤井、垣岩組(準決勝のカナダ戦で、2012年8月2日撮影)
    ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した藤井、垣岩組(準決勝のカナダ戦で、2012年8月2日撮影)

 イギリス中にバドミントンが普及し、協会ができたのは1893年。日本でも1921年にアメリカのYMCAから用具一式が送られたのを機に普及が進むが、オリンピックでの歴史は割と新しい。1972年のミュンヘン大会と88年のソウル大会でデモンストレーション競技として実施されたのち、92年のバルセロナ大会から正式競技となった。

 近年は卓球と同じく、中国勢の強さが際立っている。ロンドンオリンピックでは、男女のシングルスとダブルス、混合ダブルスの5種目すべてで金メダルに輝いた。マレーシアや韓国、インドネシア、デンマークも強豪国として知られている。

 日本で最も注目されてきたのは女子ダブルス。「オグシオ」の愛称で親しまれた小椋久美子・潮田玲子のペアが有名だが、彼女らとともに2008年北京オリンピックに出場した「スエマエ」こと末綱聡子・前田美順は4位入賞を果たした。12年ロンドンオリンピックでは藤井瑞希・垣岩令佳ペアが銀メダルを獲得している。

  • 女子ダブルスの高橋礼華(右)、松友美佐紀ペア(7月19日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで)
    女子ダブルスの高橋礼華(右)、松友美佐紀ペア(7月19日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで)

 リオオリンピックに出場の高橋礼華・松友美佐紀の「タカマツ」コンビは世界ランク1位で、これまでで最も金メダルに近いコンビといわれる。

 今年4月に違法賭博にかかわっていた日本のエース、世界ランキング2位の桃田賢斗(けんと)が無期限の出場停止となり、バドミントン界は暗いムードに包まれた。桃田にかわって代表となった男子シングルスの佐々木翔や、女子シングルスで世界ランク6位の奥原希望、男子ダブルスで世界選手権銅メダルの早川賢一、遠藤大由組らは、東京五輪に向けてバドミントン界を盛り上げる活躍が期待されている。

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2016年08月10日 16時31分 Copyright © The Yomiuri Shimbun