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小倉記者の現地リポート

開会式の映像担当・パナソニックがリオに展示施設

メディア局編集部 小倉剛

 リオ五輪の壮大な開会式の中でプロジェクション・マッピングを担当したパナソニックが、リオデジャネイロの観光地「シュガーローフ」で、オリンピックをテーマにした施設を開いていると聞き、訪ねてみた。五輪選手のすごさを体験できる展示などが観光客らに好評で、毎日1000人以上が訪れているという。

  • 過去の五輪の開会式が映し出される
    過去の五輪の開会式が映し出される

 中に入ると、ソウルやアテネ、ロンドンなど、過去の五輪の開会式の様子が映し出されたトンネルが現れる。同社は1988年のカルガリー以来、五輪スポンサーを務める。

 アテネ五輪の映像を前に、案内してくれた同社オリンピック・パラリンピック課長の小杉卓正さんが裏話を教えてくれた。

 「この時、納入したディスプレーが倒れて、周りで花火が爆発するという演出がありました。でも、現場の人間には知らされておらず、いきなり倒れたり、ディスプレーの周りで花火が上がったりしたので、肝を冷やしたそうです」

プロジェクター110台以上で表現

 リオ五輪にも映像・音響関連機器を提供している同社は、開会式のプロジェクション・マッピングの映像にもかかわったという。これまでの大会では、機器の納入にとどまっていたが、今回は演出の意向をくみ取り、どう実現するかを提案する、いわゆる「ソリューション」にも関与。110台以上のプロジェクターを用意し、会場での細かな調整なども行った。閉会式も同様に深くかかわるという。

 開会式や競技のハイライトは、250インチの大スクリーンで、高画質の4K映像で見られるようになっている。

五輪選手の技術も体感

  • ネイマール選手のステップはとてつもなく複雑
    ネイマール選手のステップはとてつもなく複雑

 面白いのは2階にある体験コーナーだ。人工芝にいくつかの足跡が置かれているのは、サッカーブラジル代表のネイマール選手のドリブルを再現したもの。足跡をたどろうとしても、まったくついていけない。

 近くには、陸上選手が一歩で進む距離が同じように床に描かれている。トップアスリートは1歩で約2.4メートルも進むという。こちらも足跡から足跡までジャンプしようとしても、まったく届かない。一流選手のすごさを実感できた。

 車いすバスケの体感コーナーでは、座った状態でのフリースローがいかに大変か、思い知った。ほかにも、目に見えない光の信号をスマホで感知して動画などを表示する「光ID」やプロジェクション・マッピングもできる照明など、先進的な技術に触れることもできる。

 小杉さんは「楽しみながら弊社の技術を実感してもらえる。企業の視察も来るので、東京五輪に向けて、協力して新しいことに挑戦できないか考えていきたい」と話している。

2016年08月15日 10時44分 Copyright © The Yomiuri Shimbun