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観戦ミニガイド

テコンドー…「足のボクシング」多彩な足技が見どころ

  • テコンドー女子57キロ級日本代表の浜田真由(2016年6月8日撮影)
    テコンドー女子57キロ級日本代表の浜田真由(2016年6月8日撮影)

 前蹴り、横蹴り、回し蹴り、逆回し蹴り、後ろ回し蹴り……。足を使った多彩な攻撃が特徴で、「足のボクシング」の異名を持つ。1955年に創始された韓国の国技だが、今や愛好家は世界200か国以上に7000万人いるという。数ある格闘技の中でもスピード感のある試合展開が人気。かかと落としや後ろ回し蹴りなどの華麗な技が決まれば、試合会場が一気に盛り上がる。シドニー大会(2000年)から五輪正式競技となっている。

 1ラウンド2分の3ラウンド制。防具を着けた胴体と頭への攻撃にポイントが与えられる。蹴りが攻撃の主体で、胴体が1点、頭が3点。回し蹴りだと加算され、胴体が3点、頭が4点となる。選手は高得点を求めて下段より上段、回し蹴りを繰り出してくる。一撃によるノックアウトで決着がつく時もある。

 攻撃が有効か無効かは、防具に付けた電子センサーが機械的に判定している。回し蹴りかどうかは、審判が体の回転具合を見て判定する。

浜田真由 長身から繰り出す上段への攻撃力が武器

 リオ大会は女子57キロ級で浜田真由が日本人として唯一出場する。浜田はロンドン大会で5位、昨年は日本人選手で初めて世界選手権を制した。五輪ではシドニー大会の67キロ級で岡本依子が銅メダルを獲得して以来、日本はメダルから遠ざかっている。世界王者として臨むリオ大会では、浜田に日本初の金メダルを期待する声が大きい。

  • 世界王者として、リオで日本人初の金メダルを目指す
    世界王者として、リオで日本人初の金メダルを目指す

 兄の影響で小学1年の頃にテコンドーを始めた浜田。現在、身長174センチと欧米の選手並みの体格を誇る。最大の武器は長い脚を駆使した「射程距離」の長さ。ボクシングのジャブに当たる「カット」の連続技で間合いを取りつつ、胴体を蹴ると見せかけて、ガードが下がったところで上段に蹴り込むフェイントに定評がある。

 ルール変更により、今大会はロンドン大会とは異なる防具が使われる。確実に蹴りが決まらないと、センサーがポイント加算しない作りになったのが特徴だ。カット乱発の流れに歯止めをかける狙いがあるとされる。新防具への対応が遅れた浜田は今年4月のアジア選手権でまさかの初戦敗退を喫した。その後、カットの精度を高め、上段蹴りを増やす作戦に切り替えて、万全の態勢でリオに臨む。

2016年08月15日 15時33分 Copyright © The Yomiuri Shimbun