藤沢五月「なまっているって気づかなかった」
-
カーリング女子表彰式で銅メダルを胸に笑顔を見せる(左から)藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里(25日、韓国・江陵で)=守谷遼平撮影
【
底抜けの明るさと北海道なまりの会話で人気になった「常呂っ
「でかい、重い。首が凝りそう」。首にメダルを下げた5人は明るく笑った。表彰式では、ポーズをとってスマートフォンで記念撮影し、晴れの舞台を存分に楽しんだ。
吉田夕梨花選手(24)は、常呂町にカーリングを広め、昨年5月に88歳で死去した恩師・小栗祐治さんの名を挙げ、「見せてあげたい」と大切そうにメダルを見つめていた。
表彰式の前には、準決勝で延長戦の末、惜敗した相手の韓国が決勝を戦った。「司令塔」スキップの藤沢五月選手(26)は「あそこにいたかったって気持ちはある。この悔しさを忘れてはいけない」と話した。
この日の記者会見で選手たちは明るく、激戦を振り返った。
夕梨花選手の姉の知那美選手(26)は「いいことも悪いこともあったが、五輪で全ての感情が人生の最高を更新した」と晴れやかな笑顔。本橋麻里主将(31)は「カーリング界の新たな一歩を切り開いてくれた」と選手たちをねぎらった。
「そだねー」など北海道なまりのやり取りや、ハーフタイムに車座でフルーツを食べる「もぐもぐタイム」は日本でブームを巻き起こした。鈴木
藤沢選手は「限られた地域しかカーリングをプレーする選手はいないので、そこまで私たちがなまっているって気づかなかった」と反響に驚いた様子。本橋主将は「もぐもぐタイムをきっかけに、戦術にも注目してもらえれば」と好意的に受け止めていた。
2018年02月25日 22時01分
Copyright © The Yomiuri Shimbun