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フィギュアスケート

絶対王者・羽生復活、宇野わずかに及ばず…世界フィギュア分析

 最終グループ6人の第1滑走で羽生結弦がいきなり223.20点という驚異的なスコアをたたき出した。SPでは5位だったが、この時点で主導権を握る。この点を超えるのはもちろん、近づくのさえ容易ではない。残りの5人は非常に難しい戦いを強いられた。

 まず、6度の4回転を組み込んだネイサン・チェン(米)が2度転倒して脱落。金博洋(中国)は羽生と同じく4度の4回転に成功したものの、ジャンプに対する出来栄え点、主に芸術性を評価するプログラム構成点で羽生と差がついた。

  • 男子フリーで自身の持つ世界歴代最高得点を更新する演技で優勝した羽生(1日)=竹田津敦史撮影
    男子フリーで自身の持つ世界歴代最高得点を更新する演技で優勝した羽生(1日)=竹田津敦史撮影
  • 2位に入った宇野のフリーの演技(1日)=竹田津敦史撮影
    2位に入った宇野のフリーの演技(1日)=竹田津敦史撮影

 パトリック・チャン(カナダ)とSP首位のハビエル・フェルナデス(スペイン)は4回転が3度しかなく、完璧な演技を見せても羽生に届くかどうかという状況だった。しかし、チャンは前半のトリプルアクセルからの連続ジャンプを失敗した時点で圏外に。フェルナンデスは中盤の4回転サルコーで転倒した時点で、逃げ切りは難しくなった。

「4回転」対決と言われたが……

 羽生と対等に戦えたのは宇野昌磨だけだった。SPでは、宇野が羽生を6.47点リードしていた。2人とも4回転を4度跳ぶ。逆転劇はどのように起きたのか。

 フリーの13要素(ジャンプ8度、スピン3度、ステップなど2度)の基礎点合計では、羽生103.43点、宇野104.74点で宇野が上回っていた。しかし、出来栄え点の合計では、羽生22.69点、宇野15.29点と逆転。最高で+3点の加点をもらえる4回転に限ってみても、羽生10.00点(1回平均2.5点)、宇野4.48点(1回平均1.12点)と大きな差がついた。4度とも着氷した宇野の4回転も見事だったが、羽生の 4回転は、神懸かり的だった。

 結局、技術点の合計は羽生が126.12点、宇野が120.03点。SPの貯金に、フリーの技術点を加えると、宇野のリードはわずか0.38点になる。プログラム構成点では、5項目中3項目の「スケート技術」「振り付け」「音楽の解釈」で10点満点をつけるジャッジが出るなど宇野も大健闘したが、羽生に2.28点及ばず逆転を許した。

 宇野にとって痛かったのは、3回転ルッツ(基礎点6.00点)で失敗したことだ。着氷が乱れたうえ、「正しくないエッジ」と判定されたため、出来栄え点-2.10点で、このジャンプで得た得点は3.90点にとどまった。もし、普通に跳んで加点1.00を得たとしたら(羽生は演技後半に同じジャンプで1.50点の加点を得ている)7.00になり、現得点より3.10点増えて総合計点は322.59点で羽生を上回っていた。

 「4回転の戦い」と言われながらも、最後は、3回転の出来不出来が勝敗を分けた。

 (文=編集委員・三宅宏、グラフィック=小倉剛、多田哲馬)

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2017年04月01日 23時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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OARはロシアからの五輪選手
日本の獲得メダル 4 5 4
国別メダル
1 norノルウェー 14 14 11
2 gerドイツ 14 10 7
3 canカナダ 11 8 10
7 kor韓国 5 8 4
11 jpn日本 4 5 4

2/25 17:17