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フィギュアスケート

【ロシア杯フリー解析】羽生、4回転ルッツ成功も逆転ならず

  • フリーの演技を行う羽生結弦(21日、モスクワで)=竹田津敦史撮影
    フリーの演技を行う羽生結弦(21日、モスクワで)=竹田津敦史撮影

 フィギュアスケートのロシア杯男子フリーは、ショートプログラム(SP)を終えて、ネーサン・チェン(米)1位、羽生結弦2位で迎えた。両者の差は5・69点。フリーで200点超えの実績がある羽生にとっては大きなビハインドではない。また、羽生はSPのプログラム構成点でチェンを3・64点上回っている。フリーではプログラム構成点を2倍にして計算するので、SP同様の構成点ならさらに広がる。2人そろってミスのない演技をした場合でも、羽生が逆転できる下地は大いにあった。

 そうした状況のなか、羽生はチェンを上回って、フリーで1位になった。

 しかし、SPとの合計点では、フリー2位のチェンに3・02点及ばず2位に終わった。

 どこに要因があったのだろう。

 まず、プログラム構成点は、94・38点の羽生が88・40点のチェンを5・98点上回った。ここまでは、想定の範囲内だ。

 しかし、羽生はジャンプで相次ぐミスをして、技術点で伸び悩んだ。

 予定していたとされる4回転ループが3回転になり、4回転サルコーからの3連続ジャンプが4回転サルコーの単独になり、4回転トウループが2回転になった。最も難しい冒頭の4回転ルッツは決めたものの、SPでは満点評価を受けたトリプルアクセルでも出来栄え点は1・86点と0・86点(ひとつは連続ジャンプ)にとどまった。

 羽生がジャンプで稼いだ得点は80・28点。一方、4回転トウループが2回転になったものの、4度の4回転を決めたチェンは86・54点を稼いだ。その差、6・26点。羽生はステップやスピンでチェンを上回り、フリー全体ではチェンに勝ったが、ジャンプでの取りこぼしが響いてSPでの差を挽回するまでには至らなかった。

(読売新聞編集委員・三宅宏)

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2017年10月21日 22時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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OARはロシアからの五輪選手
日本の獲得メダル 4 5 4
国別メダル
1 norノルウェー 14 14 11
2 gerドイツ 14 10 7
3 canカナダ 11 8 10
7 kor韓国 5 8 4
11 jpn日本 4 5 4

2/25 17:17