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フィギュアスケート

【NHK杯女子フリー解析】メドベージェワ、総合力の勝利

 11日に行われたフィギュアスケートのGPシリーズ第4戦・NHK杯女子フリーで、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が1位となり、ショートプログラム(SP)と合わせた総合得点で2位に12.15点差をつけて優勝した。体調が万全ではないとも言われ、珍しくジャンプで転倒した世界女王はなぜ勝てたのか。データから見てみる。(読売新聞編集委員・三宅宏)

フリーは技術点、構成点とも2位だった

  • メダルを手にほほえむ総合上位3人。左から2位コストナー、優勝のメドベージェワ、3位ツルスカヤ=竹田津敦史撮影
    メダルを手にほほえむ総合上位3人。左から2位コストナー、優勝のメドベージェワ、3位ツルスカヤ=竹田津敦史撮影

 演技冒頭に予定していた連続ジャンプで、メドベージェワが転んだ。

 3回転フリップ-3回転トウループのはずが、一つ目のフリップで転倒。二つ目のジャンプに移れなかった。動揺したのか、続く3回転ルッツも乱れた。出来栄え点は、それぞれ-2.10点と-1.40点。演技後半の単独3回転フリップに3回転トウループをつけて挽回したあたりはさすがだが、前半のつまずきは大きすぎた。

 計7度のジャンプの基礎点合計は47.16点、出来栄え点合計はわずか1.4点にとどまった。すべてのジャンプでプラス評価を得たポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)(フリー2位、総合3位)のジャンプは、基礎点合計47.50点、出来栄え点合計7.11点で、いずれもメドベージェワを超えた。スピン、ステップなどを加えた技術点合計でも、ツルスカヤはメドベージェワを3.78点上回った。

 主に芸術面をみるプログラム構成点では、メドベージェワは全5項目で9点台をマークして、74.80点(1.6倍の係数をかけた修正値)を稼いだ。ただし、項目によって10点満点をつけた審判もいたロシア杯の時の点数よりも1.31点低い。

 結局、構成点では、表現力に定評があるカロリナ・コストナー(イタリア)(フリー3位、総合2位)が0.91点とわずかだがメドベージェワを上回った。

 技術点で勝ったツルスカヤ、構成点で勝ったコストナーだが、2人には総合力が足りなかった。

 ツルスカヤの構成点は5項目とも8点台前半で、合計点ではメドベージェワを9.03点も下回った。コストナーのジャンプ構成は難易度が高くなく、さらに、転倒などもあり、技術点合計は7.64点もメドベージェワを下回った。

 これまでのような圧倒的な勝ちっぷりとは違ったが、最後は、メドベージェワの総合力がものを言ったといえる。

■フリーの上位3人

技術点 構成点 合計点
メドベージェワ 70.60 74.80 144.40
ツルスカヤ 74.38 65.77 140.15
コストナー 62.96 75.71 137.67

             ※メドベージェワとコストナーは各1点の減点あり

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2017年11月11日 20時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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OARはロシアからの五輪選手
日本の獲得メダル 4 5 4
国別メダル
1 norノルウェー 14 14 11
2 gerドイツ 14 10 7
3 canカナダ 11 8 10
7 kor韓国 5 8 4
11 jpn日本 4 5 4

2/25 17:17