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    企画・連載

    [平昌へ 夏に磨く](2)湖面 板の上でジャンプ…渡部暁斗(2017年8月10日)

    ◇ノルディック複合 渡部暁斗 29 北野建設

    • スタンドアップパドルボードを使ったトレーニングに励む渡部暁斗(長野県大町市の青木湖で)
      スタンドアップパドルボードを使ったトレーニングに励む渡部暁斗(長野県大町市の青木湖で)

     サーフボードのように長く、分厚い板の上に立ち、1本のパドルで左右交互にこいで湖面を進む。4年ほど前から取り組んでいる「スタンドアップパドルボード(SUP)」だ。

     渡部暁の影響で、今年から全日本チームでもトレーニングに採用された。6月末に長野県白馬村周辺で行われた全日本合宿では、クロスカントリー競技場近くの青木湖で、ウェットスーツとライフジャケットを身につけた選手たちが、ぎこちない様子でSUPに挑戦していた。対照的に、やすやすとボードに立った渡部暁は、飛躍の助走姿勢をとった後、その場で高くジャンプ。体勢を崩すことなく、テレマーク姿勢で再びボードに立ってみせた。

     スキークロスのバンクーバー五輪代表で、青木湖でSUPのツアーを企画する福島のり子さん(37)は、「足場が不安定だから常にバランスを取らないといけないので、無意識に体幹が鍛えられる。例えば、板の上で腹筋をすれば、陸上でやるより短い時間や回数で同じ効果が得られる」と、SUPの良さを指摘する。

     夏の練習は、ジャンプと、ローラースキーを使ったクロスカントリーがメインだが、「競技だけやっていても息が詰まる」と渡部暁。マウンテンバイク(MTB)で不整地を走るほか、山道を走るトレイルランニング、岩を登るボルダリングなど、様々なトレーニングを試してきた。その中でもSUPは「息抜きも兼ねてというのが一番大きい。楽しく練習できるのがいい」という。

     スキーとかけ離れた練習にも見えるが、道具を駆使し、不安定な場所で前に進むという意味ではクロスカントリーと共通する。「パドルをこいで、いかにスムーズに進めるか。集中して取り組むことで、体の使い方がスキーの動きに生きてくると思う」

     世界一の複合選手に贈られる「キング・オブ・スキー」の称号を手に入れるため、明確な意図を持って水と戯れている。(増田剛士)

     ◇わたべ・あきと 長野県出身。2006年トリノ大会から五輪に出場し、14年ソチ大会では個人ノーマルヒルで銀メダル。今年の世界選手権では個人ラージヒルで銀、弟の善斗(北野建設)と組んだ団体スプリントで銅メダルを獲得した。

    2017年11月21日 12時02分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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    OARはロシアからの五輪選手
    日本の獲得メダル 4 5 4
    国別メダル
    1 norノルウェー 14 14 11
    2 gerドイツ 14 10 7
    3 canカナダ 11 8 10
    7 kor韓国 5 8 4
    11 jpn日本 4 5 4

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