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フィギュアスケート

【五輪団体女子フリー解析】坂本「ひと休み」の5位

 12日に行われた平昌五輪・フィギュアスケート団体女子フリーに坂本花織が出場した。他に参戦したのは、メダル候補のアリーナ・ザギトワ=ロシアからの五輪選手(OAR)=、トリプルアクセルを跳ぶ長洲未来(米国)らで、個人戦を占う意味でも格好の舞台となった。全5選手の得点内訳を分析する。(読売新聞編集委員・三宅宏)

冒頭の連続ジャンプで失敗

  • 団体戦の女子フリーで五輪デビューした坂本
    団体戦の女子フリーで五輪デビューした坂本

 坂本は冒頭のジャンプに失敗した。

 3回転フリップ-3回転トウループの予定が、最初のフリップが回転不足になり、さらに、後ろにつながらない単独ジャンプになってしまった。直近の四大陸選手権では11.10点も稼いだジャンプが、わずか3.00点に終わってしまったのだから痛い。

 思わぬ失敗を受けて、坂本はプログラムの変更に踏み切った。

 中盤の3回転フリップ-2回転トウループを3回転フリップ-3回転トウループにレベルアップして挽回を図った。計7度のジャンプのうち4度が当初予定していた構成と変わっていた(冒頭の失敗ジャンプを含む)。状況に応じた臨機応変な対応は立派といえる。

 ただ、得点には結びつかなかった。

 坂本の魅力のひとつは、高い出来栄え点が期待できる華麗なジャンプにあるのだが、今回の最高点は3回転ループの1.10点にとどまった。ジャンプで挙げた得点は48.02点で、国際大会で50点を切るのは10月のロシア杯(43.57点)以来になる。フリーの総得点は131.91点で、こちらもロシア杯(125.12点)に次ぐ低い得点に終わった。

 上り調子で快進撃を続けてきた坂本だが、今回は「ひと休み」といった感じだろうか。女子の個人戦は21日に始まるので、立て直す時間は十分にある。


ザギトワは全ジャンプがプラス評価

 ザギトワの演技は、前日のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)同様、圧巻のひと言に尽きる。

 基礎点が1.1倍になる演技後半に全ジャンプを組み込んでいるので、まず、基礎点が高い。そのうえ、失敗せず、きれいにまとめるから、高い出来栄え点もつく。ただ1人、全部のジャンプで加点を獲得、ジャンプの出来栄え点合計は断然トップの9.70点だった(坂本は2.30点)。

 ザギトワはプログラム構成点でも、表現力に定評のあるカロリナ・コストナー(イタリア)を上回った。個人戦では、メドベージェワとのレベルの高い対決が見られそうだ。

 長洲はトリプルアクセルに成功、出来栄え点でも1.57点の加点を得た。他のジャンプも次々に決め、プログラム構成点では最下位の5位ながら、2位に食い込んだ。個人戦でも楽しみな存在になった。

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2018年02月12日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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OARはロシアからの五輪選手
日本の獲得メダル 4 5 4
国別メダル
1 norノルウェー 14 14 11
2 gerドイツ 14 10 7
3 canカナダ 11 8 10
7 kor韓国 5 8 4
11 jpn日本 4 5 4

2/25 17:17