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スピードスケート

【スケート解説・女子1000】外ノ池亜希の目…小平と高木美、力出し切ってダブル表彰台

  • 日の丸をまとって滑る、レース後の小平。右奥は高木美=守谷遼平撮影
    日の丸をまとって滑る、レース後の小平。右奥は高木美=守谷遼平撮影

 金メダル候補だった小平奈緒選手には、600メートルまで飛ばして貯金を作り、最後の1周のラップがガクッと落ちない展開を期待していました。しかし、レースが始まると、トップスピードの上がり方がやや遅いように感じました。

 1000メートルでは、小さいコーナーを回る回数が多いインスタートの方が、滑る距離は同じでも有利だと言われます。アウトスタートのこの日は、大きなカーブでスピードに乗りづらかったのか、200メートルで思っていたほどタイムが伸びませんでした。600メートルのラップこそ優勝したテルモルス選手(オランダ)を上回りましたが、2秒以内に収めたかった最後の1周のタイムの落ち幅が2秒39で、金メダルには届きませんでした。

 きょうは氷が滑らなかったのか--とも。私は実際に現場にいたわけではありませんが、前半に出てきた1500メートル優勝のブスト選手(オランダ)が(1分)15秒台とタイムを伸ばせなかったのを見て、そう感じました。氷の表面が軟らかいと、後半がつらい。そうだとすれば、小平選手のようなスプリンターよりも中長距離の選手に有利になる。中距離を得意とする高木選手の最後のラップの落ち幅は1秒16でした。

 氷や標高などの条件は、開催地によって異なります。どちらのコースで滑るのかも、運任せですが、これも1本勝負の宿命なのでしょう。小平選手も高木選手も、ふだんの力を出し切ったレースでした。日本のスピードスケートの女子選手が表彰台に2人というのは冬季五輪では初めてのこと。日本スケート界はまた、大きな1ページを作りました。

解説者プロフィル

外ノ池亜希(とのいけ・あき)1979年3月3日、長野県生まれ。18歳で出場した98年長野オリンピックから、ソルトレークシティー、トリノと五輪3大会に出場。ソルトレークシティー大会では女子1000メートルで当時の日本記録となる1分14秒6で7位入賞。

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2018年02月15日 09時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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OARはロシアからの五輪選手
日本の獲得メダル 4 5 4
国別メダル
1 norノルウェー 14 14 11
2 gerドイツ 14 10 7
3 canカナダ 11 8 10
7 kor韓国 5 8 4
11 jpn日本 4 5 4

2/25 17:17