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    平昌リポート

    スノボで足ガクガク、ボブスレーのスピード感に酔う・・・すべてVRで、ですが

     ICT(情報通信技術)推進が開催目標の一つである平昌オリンピック。韓国が推すICTはどんなものだろうか。それを体験できる展示館が平昌オリンピックプラザにある。(村井利之)

    操作の再現度が高いVRスノーボード

    • スノーボードクロスのVR体験。コースに合わせて前後左右に動く台の上にスノーボードが設置されている。体験者は円形のバーをつかんで、ボードを操作する
      スノーボードクロスのVR体験。コースに合わせて前後左右に動く台の上にスノーボードが設置されている。体験者は円形のバーをつかんで、ボードを操作する

     展示館で最も人気があるのは、VR(仮想現実)で体験できるスノーボードだ。スノーボードが設置された台に乗って、操作用の円形のバーをつかむ。スノーボードの下の台が傾斜を再現する。

     普段しているメガネを係員から外すように指示され、代わりにVR用のゴーグルを装着する。目には、コンピューターグラフィックス(CG)による動画が見えるとともに、ヘッドホンからは試合実況のような音も聞こえる。

     オリンピック競技にもあるスノーボードクロスを疑似体験できるようになっており、並んだ4人が一斉にスタート、ジャンプ台や急なコーナーなどがあるコースを滑り降りてゴールを目指す趣向だ。

    • VRスノーボードを体験する筆者。久しぶりの「スノーボード」に、終わったら足がガクガク
      VRスノーボードを体験する筆者。久しぶりの「スノーボード」に、終わったら足がガクガク

     号砲に合わせてスタートすると、ジャンプ台やコーナーが思った以上に速いペースで出てきて、そのたびに足元のスノーボードを操作しようと、おおわらわ。何度もコースアウトしながら、何とかゴールまでたどり着いた。その間、約1分30秒。

     中腰の姿勢で運動したせいか、VRスノーボードを降りると、ふとももがガクガクしていた。

     実際、15年ほど前まではゲレンデでスノーボードをしていたこともある。今回体験したほどの競技レベルの傾斜やジャンプを跳んだことはないが、スノーボード操作そのものの再現度は結構、高かった。足元で雪面の抵抗やざらつき、エッジのひっかかりなどが感じられれば、より本物の体験に近くなるように感じた。

    未体験のボブスレーにトライ

    • VRボブスレー。先頭の人が「ハンドル」を操作すると、カーブや傾斜に合わせてボブスレーが前後左右に動く
      VRボブスレー。先頭の人が「ハンドル」を操作すると、カーブや傾斜に合わせてボブスレーが前後左右に動く

     VRならではの現実離れした「未体験」を試せるのが、VRボブスレー。4人乗りの先頭に乗り込むと、先端に輪の付いたレバーのようなものが左右に一つずつあった。どうやら、これがボブスレーの「ハンドル」らしい。

     ここでもVR用のゴーグルを付ける。耳からはやはり実況風の音声を聞きながらスタート。本物のように、ボブスレーを押しながら飛び乗る動作はさすがに省略されていた。

     ゴトゴトといいながらCGのコースを滑り始めると、こちらも次々とカーブが出てきて、そのたびに必死で「ハンドル」を引っ張って操作する。スピード感と、カーブの激しさで、途中、少し気持ち悪くなった。コースアウトこそしなかったが、左右の壁に何度かぶつかりながら、何とかゴール。こちらは約50秒間の体験。終わると、やはり足元がふらついていた。

    合成技術であなたもメダリストに

    • 青色の背景の前で、係員に促されてガッツポーズや万歳ポーズを取る
      青色の背景の前で、係員に促されてガッツポーズや万歳ポーズを取る
    • スホランなどのCGと合成されたメダル授与動画。動画の画面を、係員が撮影してくれた
      スホランなどのCGと合成されたメダル授与動画。動画の画面を、係員が撮影してくれた

     スノーボードやボブスレーほど激しくない体験もできる。メダリストになれる動画合成だ。係員から受けとったメダルを手に、アナウンス風な呼び出しに促されて、表彰台に上がる。係員がその様子をビデオカメラで動画撮影すると、オリンピックのマスコットキャラクター、スホランや神殿風のCGによる背景画像と、表彰風景が合成される。観客は合成された動画を係員に写真に撮ってもらって楽しんでいた。

     自分もやってみたが、合成の面白さとは別に、アナウンスに導かれて表彰台に上がるという体験自体が、素朴に楽しかった(「表彰台」慣れしていないので、ど真ん中でなく、端っこの方に上がってしまったのは秘密だ)。

     体験してみたアトラクションとしてのVRは、没入感もなかなかだった。冬季スポーツは一般の人にはなじみの少ない競技が多いので、選手目線で疑似体験できるVRなどICTは、冬季競技を普及させる後押しになるかもしれない。

     プラザ内の別の施設「ライブパビリオン」では、スキージャンプなどのVR体験もできる。大会の会期は残り少ないが、現地を訪れる機会があれば、体験型のアトラクションに挑戦してみるのも楽しいだろう。

    2018年02月23日 22時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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