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カーリング

両角友佑(もろずみ・ゆうすけ)

  • SC軽井沢クラブの両角友佑(右)。左は弟でリードの公佑(2018年1月23日、東京都内で)=笠井智大撮影
    SC軽井沢クラブの両角友佑(右)。左は弟でリードの公佑(2018年1月23日、東京都内で)=笠井智大撮影

プロフィル

 1985年1月16日生まれ。長野県軽井沢町出身。SC軽井沢クラブ。チーム4人の司令塔となるスキップ(最終投者)を務める。リード(第1投者)の両角公佑は、4学年下の弟。1メートル77、78キロ。

 1998年、地元の軽井沢町内で行われた長野五輪の試合を観戦してカーリングと出会い、間もなく競技を始めた。SC軽井沢クラブでは2005年の結成時から中心選手として活躍。2016年4月の男子世界選手権で、チームを過去最高の4位に導き、2017年2月の日本選手権では5年連続8度目の優勝を飾った。

  • ストーンを放つSC軽井沢クラブの両角友佑(2016年12月、軽井沢国際で)
    ストーンを放つSC軽井沢クラブの両角友佑(2016年12月、軽井沢国際で)

 同年4月、カナダでの男子世界選手権で7位に入って五輪出場権を獲得。日本男子として20年ぶりの五輪となる2018年の平昌(ピョンチャン)五輪で、上位を狙う。2017年12月の軽井沢国際では優勝した。

SC軽井沢ク 5大会ぶりV(2017年12月17日)

  • 優勝を喜ぶ両角友佑(2017年12月17日、軽井沢国際のリンクで)=守谷遼平撮影
    優勝を喜ぶ両角友佑(2017年12月17日、軽井沢国際のリンクで)=守谷遼平撮影

 カーリング・軽井沢国際最終日(17日・長野軽井沢アイスパーク)――男子決勝は、平昌五輪男子日本代表のSC軽井沢クが韓国五輪代表を5―4で破り、5大会ぶり3度目の優勝を果たした。女子日本代表のLS北見は中部電力に10―3で勝ち、初優勝した。

「今季最高の出来」

 SC軽井沢クのスキップ両角友は、決勝の戦いぶりを「今年では最高のパフォーマンスだった」と自賛した。

 1点リードの第5エンド、セカンドの山口が進路を阻む相手のストーンを一気に二つはじき出して先手を取り、不利な先攻で1点を奪った。続く第6エンドは大量失点の危機で、両角友がハウス手前のストーンを飛ばして相手の石をハウス外にはじき出す大技を見せ、1失点でこらえた。全員が好ショットをつなぎ、11月の国際大会で負けた韓国代表に雪辱した。

 10月からカナダを中心に海外で10試合をこなした。慣れない氷に苦戦し、思ったほど成績は残せなかった。しかし、ホームリンクで4か国の五輪代表が集まった激戦で、1次リーグから7戦無敗。スイスと韓国の代表を破り、今大会が世界最高峰のツアーに組み込まれてから初の頂点に立った。成長を実感した山口は「優勝という結果は自信になる」と五輪を見据えた。(永井順子)

  • 軽井沢国際の韓国戦でストーンを放つ両角友佑(2017年12月17日、長野県軽井沢町で)=守谷遼平撮影
    軽井沢国際の韓国戦でストーンを放つ両角友佑(2017年12月17日、長野県軽井沢町で)=守谷遼平撮影

日本男子 五輪切符 長野以来20年ぶり(2017年4月5日)

  • カナダ戦で、ショットの行方を見つめる両角友佑(奥)と公佑(左)の兄弟(2017年4月5日、カナダ・エドモントンで)=永井順子撮影
    カナダ戦で、ショットの行方を見つめる両角友佑(奥)と公佑(左)の兄弟(2017年4月5日、カナダ・エドモントンで)=永井順子撮影

 来年2月の平昌五輪出場権をかけたカーリングの男子世界選手権は5日、カナダのエドモントンで1次リーグが行われ、日本(SC軽井沢ク)が通算5勝4敗として、5大会ぶり2度目の五輪出場を決めた。日本男子は、正式種目に採用された1998年長野大会に開催国で出場して以来、20年ぶりの五輪となる。平昌五輪の出場は、昨年と今年の世界選手権の順位に応じて与えられる五輪ポイントの合計で上位7チームに入れば決まる。昨年4位の日本は、同日にロシアを12―4で下し、カナダに2―10で敗れたが、他チームの結果を受けて出場権獲得の条件を満たした。

軽井沢ク 決意の地で悲願

 カーリングの本場カナダで、SC軽井沢クが五輪切符を手にした。スキップの両角友が「世界選手権に毎年出続けていれば、五輪もついてくる」と話していた通り、出場6度目に手にした悲願だ。

 2005年、両角友が中心となって結成したチーム。今のメンバー4人で組んでから今季で10年目になる。当初から目指したのは「攻撃的カーリング」。リスク覚悟でハウス内にストーンをため、精度の高いショットで一気に複数得点を狙う。かつてのカナダ代表が得意としたスタイルだ。

 地元で寄付金を募り、武者修行のために毎年カナダ合宿を続けてきた。数年前までは、ホテルの2人部屋に4人で寝泊まりし、自炊する日々。そうやって磨いた技術を存分に発揮し、今大会中も目の覚めるようなショットで大量得点を奪い、観客を沸かせた。

 今大会の会場は10年前、「いつかこんな大きな舞台に立ちたい」とチームで世界選手権を観戦した思い出の地だ。この日、世界王者のカナダに敗れ、両角友は「カーリングをやっている以上、ああいう選手にならないと」と決意を新たにした。昨年の4位以上を目標に掲げるチームにとって、20年ぶりの快挙も通過点。目指すところは、まだ先にある。(エドモントン 永井順子)

2017年12月19日 20時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun