嘉納治五郎像、発祥の地に…五輪前に足跡PR

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鋳造直後の嘉納治五郎像。2月に台東区役所に設置される=鋳造した岡宮美術提供
鋳造直後の嘉納治五郎像。2月に台東区役所に設置される=鋳造した岡宮美術提供
永昌寺境内にある柔道発祥の地を示す石碑(21日、東京都台東区で)
永昌寺境内にある柔道発祥の地を示す石碑(21日、東京都台東区で)

 柔道の創始者・嘉納治五郎(1860~1938年)の銅像が2月、柔道発祥の地である東京都台東区に設置される。区内には多くの旅行者が訪れる浅草などの観光名所もあることから、柔道関係者らは「東京五輪を前に、柔道誕生の背景や嘉納の足跡を広くPRできる」と歓迎している。

 今や世界に広まった柔道は、嘉納が東京帝国大学を卒業後の1882年(明治15年)、台東区の永昌寺を間借りして私塾を開き、「講道館」の額を掲げたことが始まり。

 虚弱体質だった嘉納は学生時代、古くから続く「柔術」を学んで強くなった。そこで、多くの人が心身ともに健やかになるよう、柔術の危険な技をなくした「柔道」を確立。柔道を広めるための塾が講道館だ。

 嘉納は永昌寺の敷地内で暮らしながら、門下生9人と稽古に打ち込んだ。2020年に東京五輪・パラリンピックを控え、台東区は「柔道に関心が集まる中、発祥地の証しを残し、国内外に発信したい」と、寺から約200メートルの台東区役所内に嘉納像を設置することを決めた。

 2月中旬に設置される像は、「東洋のロダン」と称された彫刻家・朝倉文夫(1883~1964年)が手がけた原型を使って制作。高さ2メートル14で、講道館(東京都文京区)など4か所にある像と同じものとなる。

 講道館の上村春樹館長(67)は「区役所と永昌寺は浅草に近い。ともに巡って、世界の人たちに、柔道を作った嘉納師範に思いをはせてもらいたい」と話す。

 台東区柔道会の川田進理事長(74)は「私が子どもの頃は区内に10か所以上あった道場も今は1か所。柔道が台東区から始まったことを知り、柔道を始める子どもが増えればうれしい」と期待している。

 ◆嘉納治五郎=1860年、現在の神戸市出身。大日本体育協会(現・日本スポーツ協会)初代会長やアジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員を務め、「日本体育の父」とも呼ばれた。IOC総会からの帰途、1938年に船上で肺炎のため死去。今年のNHK大河ドラマ「いだてん」では、主人公・金栗四三(かなくり・しそう)の恩師として登場している。

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406613 0 東京オリンピック・パラリンピック 2019/01/29 19:40:00 2019/03/01 15:42:07 2019/03/01 15:42:07 永昌寺境内にある柔道発祥の地を伝える石碑(21日、東京都台東区の永昌寺で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190129-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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