[2020サバイバル]<2>男女マラソン MGC効果 「停滞」破る

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昨年のシカゴマラソンで日本新記録をマークした大迫傑=AFP時事
昨年のシカゴマラソンで日本新記録をマークした大迫傑=AFP時事
初マラソンの18年大阪国際女子で優勝した松田瑞生
初マラソンの18年大阪国際女子で優勝した松田瑞生
設楽悠太
設楽悠太
鈴木亜由子
鈴木亜由子

 2020年東京五輪の陸上で、男子400メートルリレーに並んでメダルを目指すのがマラソンだ。そのため、日本陸連が編み出した代表選考方式がマラソングランドチャンピオンシップ(今年9月、MGC)。その狙いは当たり、2年の前哨戦を経て男女ともに大きなレベルアップに成功した。

 特に男子は昨年、目覚ましい成果を上げた。2月の東京で設楽悠太(ホンダ)が2時間6分11秒で16年ぶりの日本記録を作ると、10月のシカゴで大迫すぐる(ナイキ)が2時間5分50秒へ更新。夏のアジア大会で井上大仁ひろと(MHPS)が日本勢32年ぶりの金メダルに輝けば、冬の福岡国際で服部勇馬(トヨタ自動車)が日本人14年ぶりの優勝を果たした。

 近年の停滞を破る選手の台頭は、まさにMGC効果だ。男女各2枠の代表が自動内定するMGCに向け、2年のシリーズレースを作ったことで、若手のマラソン挑戦が活発化。日本実業団連合が日本記録達成者へ1億円を贈る制度と相まって、選手たちの攻めの姿勢が鮮明となった。恩恵を受けた大迫は「設楽や他の選手とMGCに向け、さらにマラソンを盛り上げていけたら」と意気込む。

 10日のシリーズ終了時点でMGC進出者は男子30人、女子14人。層が課題の女子についても日本陸連の河野ただす長距離・マラソンディレクターは「トラックで五輪や世界選手権に出た選手が積極的に参加し、伸びしろのある顔ぶれが出てきた」と強調する。

 17年世界選手権1万メートル代表の松田瑞生みずき(ダイハツ)は、初マラソンで優勝した18年大阪国際から2戦連続で2時間22分台をマーク。リオ五輪1万メートル代表の関根花観はなみ(日本郵政グループ)は18年名古屋で23分台、同5000メートル代表の上原美幸(第一生命)も今月の名古屋で24分台を出した。3人とも23歳。まだまだ成長の可能性を秘める。

 リオ五輪トラック代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)も初マラソンだった18年8月の北海道で優勝。五輪に不可欠な暑さへの適性を示したうえ、今年2月にはハーフマラソンで日本歴代3位の1時間7分55秒を出し、評価を一層高めた。

 10日の名古屋では岩出玲亜(アンダーアーマー)が2時間23分台に突入し、リオ五輪マラソン代表の福士加代子(ワコール)がMGC切符を獲得。ペースメーカーのないMGCでは各選手がけん制し合う展開も予想されるが、ベテラン福士の参入に河野ディレクターは「駆け引きなど色んな作用をもたらしてくれると思う」と注目する。

 本番さながらの暑さや駆け引きもあるスリリングな一発勝負から、マラソン界の救世主出現が期待される。(西口大地)

 ◆MGC=9月15日開催で本番とほぼ同コースの東京五輪代表選考会。2017、18年度指定のMGCシリーズで条件を満たすか、今年4月末までの一定条件突破で出場できる。優勝者と、2、3位のうち設定記録を突破した最上位者の2枠を代表内定。突破者なしなら2位を選ぶ。男女の残り1枠は、来冬以降各3大会のファイナルチャレンジで設定記録突破の記録最上位者を内定。突破者ゼロならMGCでの次点を選ぶ。

485895 1 東京オリンピック・パラリンピック 2019/03/13 05:00:00 2019/03/13 05:00:00 2019/03/13 05:00:00 Suguru Osaka of Japan reacts after finishing third in the Chicago Marathon in Chicago, on October 7, 2018. - British athletics star Mo Farah won the Chicago Marathon men?s title on Sunday in an unofficial time of 2hr 5min 11sec, shattering a European record with a spectacular finishing surge. The world and Olympic 5,000 and 10,000-meter champion became the first British man to capture the event since Paul Evans in 1996.The 35-year-old Somalia-born Briton claimed the biggest victory since he turned his attention to the distance a year ago to defeat Ethiopia?s Mosinet Geremew by 13 seconds with Japan?s Suguru Osako third in 2:05:50. (Photo by JIM YOUNG / AFP)シカゴマラソンで日本新記録をマークした大迫傑(ナイキ)=AFP時事。シカゴマラソンが7日行われ、男子の大迫傑(ナイキ)が2時間5分50秒の日本新記録をマークして3位に入った。2018年10月7日撮影。同月8日朝刊「大迫 日本新 2時間5分50秒」掲載。使用料金が発生します。クレジットは「AFP時事」。使用の際は写真部に連絡を★§2018年10月13日朝刊[週間NEWS]掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190312-OYT1I50091-T.jpg?type=thumbnail

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