「こんなに細くて大丈夫かな」監督が心配した前田穂南、想像超えた五輪への意欲

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女子で優勝し、東京五輪の代表に内定した前田穂南選手=関口寛人撮影
女子で優勝し、東京五輪の代表に内定した前田穂南選手=関口寛人撮影

 一発勝負で東京五輪代表を決める15日の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。男女の1位で五輪切符を手にしたのは、対照的な陸上人生を歩んできた2人だった。箱根駅伝で強豪校のエースだった中村匠吾しょうご選手(26)(富士通)と、全国高校駅伝を補欠で走れなかった前田穂南ほなみ選手(23)(天満屋)。ともに信頼できる指導者と巡り合い、夢をかなえた。

     ◇

 兵庫県出身の前田選手は中学で陸上を始めた。大阪の強豪、大阪薫英女学院高へ進学したが、全国高校駅伝は補欠で一度も走れなかった。それでも向上心を失わず、帰宅すると近くの河川敷を黙々と走り込んだ。進路は「練習が一番厳しいチーム」を希望し、武冨豊監督(65)がシドニー五輪から4大会連続で五輪選手を育てた天満屋を選んだ。

 名伯楽の監督が「こんなに細くて大丈夫かな」と心配する体格だったが、五輪を目指す意欲は想像を超えていた。指示をしなくても治療やマッサージを受け、オフの日も1、2時間は当然のように走る。個性を見極めた監督は「競技を生活の一部にしている」と信頼し、自主性を尊重した。

 MGCへ向けた合宿中だった今夏、母親の麻理さん(45)が無料通話アプリで「まだ追い込んだらあかんよ」とメッセージを送ると、「今追いこまんと、いつ追い込むん?」と返信がきた。この頃、監督は50キロを1人で走り込む厳しい練習を初めて課し、それに耐え抜いた前田選手は自信を深めた。

 「マラソンで五輪に出たいという強い気持ちで練習してきました」。実業団5年目で大きな花を咲かせ、汗だくの笑顔がはじけた。

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797914 0 東京オリンピック・パラリンピック 2019/09/16 14:17:00 2019/09/16 14:17:00 2019/09/16 14:17:00 マラソングランドチャンピオンシップ 女子で優勝した前田穂南(15日、明治神宮外苑で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190916-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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