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才藤歩夢が初優勝…近代五種全日本選手権

   
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2種目目のフェンシングで首位に躍り出た才藤選手(左)
2種目目のフェンシングで首位に躍り出た才藤選手(左)

 水泳、フェンシング、障害馬術、射撃、ランニングの五つの競技で争う「近代五種」の第59回全日本選手権大会が13日まで栃木県で開かれ、女子では才藤歩夢(あゆむ)選手(23)(マイナビ)が1350点で初優勝した。

 才藤選手は初日、苦手の水泳で21人中16位と出遅れたが、得意のフェンシングと馬術で一気に首位を奪った。2日目(最終日)のレーザーラン(射撃とランニングの複合)では、一度も先頭を譲らぬままゴールインした。

 才藤選手は試合後、「全日本選手権で優勝した選手をあこがれにしてきたので、すごくうれしい。来年からも優勝できるように、世界を視野に入れてがんばりたい」と喜びを語った。

 近代五種は東京オリンピックの正式種目。今大会の女子は、障害馬術を除く4種目の合計点でトップの成績を収めた選手がナショナルチームの残り1枠に入れることになっていたが、レーザーランで快走して総合2位に入った桑名知可子選手(自衛隊)に1ポイント差でかわされた。才藤選手の東京オリンピック出場の可能性はなくなった。

 桑名選手が加わった日本代表候補は、オリンピック出場を目指して、来春からワールドカップや世界選手権大会に臨む。

オリンピアンを父に持ち、近代五種とフェンシングの二刀流で成長してきた才藤選手(左から2人目)
オリンピアンを父に持ち、近代五種とフェンシングの二刀流で成長してきた才藤選手(左から2人目)

フェンシングで格上の強さ発揮

 細身の体格だが、得意のフェンシングでは、パワフルな突きと相手の動きを読んだ巧みな剣さばきで、格上の強さを見せた才藤選手。

 父親は近代五種で1988年ソウルオリンピックに出場し、2012年ロンドン大会で日本代表監督を務めた才藤浩さん。幼少から英才教育を受け、早稲田大学ではフェンシング部に所属し、近代五種とフェンシングの二刀流で腕を磨いてきた。昨年の近代五種全日本選手権大会もフェンシング2位、障害馬術1位、総合3位と奮闘した。

レーザーピストルで的を狙う才藤選手
レーザーピストルで的を狙う才藤選手

 モデル並みの容姿も注目され、ファッション誌に取り上げられたり、化粧品会社の広告に起用されたりと、活動の場を広げる。そんな才藤選手が考えているのは、近代五種の知名度を高めること。「一度に5種目もできるのが魅力で、順位がすごく入れ替わる。種目ごとに挽回もできるところが見どころで、面白い」と、他の競技にない魅力を話す。

 競技の人気を高める方法を聞いたところ、少し考えてから「5種目が何なのか分からない方が多いので、まずは知ってもらって、会場に足を運んでもらいたい。1回見たら絶対に面白いって思うので」と、笑顔で語った。

才藤選手の優勝会見

300点満点を出した障害馬術
300点満点を出した障害馬術

Q.初優勝した感想は?

A.全日本選手権で優勝したことがなく、いつも優勝している選手をあこがれにしてやってきたので、表彰台に立てたのはすごくうれしいです。

Q.勝因は?

A.水泳はそこまでよくなかったんですけど、得意のフェンシングと馬術でトップの成績を取れて。ランニングも正直、苦手なんですけど、ベストタイムで走れた。射撃も、最初は当たらなかったんですけど、そのあと落ち着いて射撃ができて、タイム的にはよかったので、そこが勝てた要因かなと思います。

Q.けさはどんな気持ちで競技場に?

A.正直、ランニングが苦手なので、後ろの(人との)タイム差的に結構、厳しいかなっていう思いもあったんですけど。ランニングが苦手なので、全日本選手権までしっかり強化をやってきた。自信を持って自分のベストの走りができればいいなと思って来ました。

Q.フェンシングは格上の強さだった。相手の選手たちの動きをどう見ていた?

A.うーん……、相手の動きというよりは、自分がやることをやれば勝てるかなという。自分がミスしないように、ちゃんとポイントを取れるところで取ろうと思って。ハイ(笑)

Q.これからどんな競技人生を歩む?

A.全日本選手権で優勝するのは簡単なことではないんですけど、1回で終わらないように、来年からも優勝できるように、世界でも勝てることを視野に入れてがんばりたいと思います。

Q.来年も注目度がさらに増すと思うが?

A.近代五種自体があまり知られていない競技なので、もっと広めていきたいというのが一番あって。しっかりと成績を出して、多くの人に知ってもらえるようにしたいです。

Q.今後の抱負を。

A.今までは日本で勝つというのをやってきて、日本で優勝できたので、海外でも本当に表彰台を目指してがんばりたいと思います。

終盤、懸命の走りを見せる才藤選手
終盤、懸命の走りを見せる才藤選手

Q.近代五種をこれから知る人も多いと思う。競技の魅力は?

A.一度に5種目もできるというのが魅力で、その種目の得意な選手がいると順位がすごく入れ替わる。種目ごとに挽回もできるというところが見どころで、面白いところかなと思います。

Q.もっと人気を高めるには?

A.そうですねえ(笑)。やっぱり、近代五種は……、何ですかねえ。(ルールが)難しかったり。5種目が何なのか分からない方が多いと思うので、まずは知ってもらって、会場にぜひ足を運んでもらいたいなって。1回見てみたら絶対に面白いって思うと思うので、1度見てもらいたいです。

Q.これから才藤選手もますます注目されていくと思うが、どこを見てもらいたい?

A.フェンシングと馬術が得意なので、その得意種目を見てもらいたいなっていう思いがあります。

Q.来年の東京オリンピックについてどう考えている?

A.まだ正直、どうなるか分かんないんですけど、今大会でオリンピックの代表選考に関わるナショナルチームを決めるというので、そこがまだどうなったか発表になっていないんですけど、もしナショナルチームに入れれば、しっかりと東京オリンピックの代表権獲得を目指してがんばりたいと思います。

Q.代表選考システムについてどう思う?

A.今大会の(馬術を除く)4種目で選考するそうですが、「近代五種」なので馬術も入れて5種目で選考してもらいたいという気持ちがあります。(全日本で)優勝したからには選んでもらいたいし、出場権を獲得して東京オリンピックでがんばりたいという思いもあります。

両手を挙げてゴールする才藤選手
両手を挙げてゴールする才藤選手

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