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デフリンピック選手 早瀬憲太郎さん(46)(神奈川)

2017年にトルコで開かれた聴覚障害者の国際大会「デフリンピック」に自転車競技で出場し、6位に入賞しました。16年リオデジャネイロ、18年平昌(ピョンチャン)大会のパラリンピックでは、NHKのキャスターを務めました。
リオ大会前にパラリンピックの全競技を観戦し、そこで初めて知った競技もありました。目隠しをして鈴の入ったボールを相手ゴールに転がし合う「ゴールボール」は、特に新鮮でした。
耳が聞こえないので、音を利用した競技に縁がなかったのですが、いかに相手をだますかという心理戦がとても面白かったです。ルールを理解すれば、目が見えなくても耳が聞こえなくても、誰もが楽しめるスポーツでした。
東京大会では、ボランティアに応募し、今は本番に向けて研修を受けています。デフリンピックの際、現地で出会ったボランティアの笑顔が印象的でした。私も選手や観客に寄り添い、大会の盛り上がりを共有したいと思っています。
昨年のワールドカップで、日本中にラグビーの魅力が伝わりました。東京パラリンピックでも、競技の素晴らしさを多くの人に知ってもらえることを期待しています。そうすれば、障害の有無にかかわらず、誰もが一緒にスポーツを楽しむことが当たり前の社会になっていくと思います。