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日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)は23日、東京五輪・パラリンピックで日本選手団が着用する公式服のデザインを発表した。今回は五輪とパラリンピックの日本選手団が初めて同じデザインとなり、「共生社会の象徴」という意味が込められている。

公式服は、入場行進で着用し、着こなしに制約がない「開会式服」と、結団式などで使用され、ブレザーとネクタイが必須の「式典服」の2種類がある。開会式の服は、民族衣装を取り入れるなど各国の特色が反映されてきた。

日本はこれまで赤と白の「日の丸カラー」が多く、1964年の東京五輪の開会式では、燃えるように鮮やかな赤のブレザーに、白のパンツやプリーツスカートが採用された。今大会の「開会式服」は「開催国、日本選手団の爽やかな輝き」をテーマにデザインされ、ブレザーが白、パンツとキュロットが赤で、上下の色づかいは64年大会とは逆になった。真夏に着るため、通気性と肌触りに優れた素材を使用している。
過去の五輪では、2000年シドニー五輪で虹色のマント、04年アテネ五輪で花柄といった奇抜なデザインが採用されたこともあったが、今回は伝統の「赤と白」が基調となった。
式典服は、光沢のある紺のジャケットに、白のパンツとキュロット。赤が基調のネクタイとスカーフには、「七宝柄」など縁起がよいとされる日本の伝統柄があしらわれた。開会式服、式典服とも、紳士服大手のAOKI(本社・横浜市)が、選手の体格に合わせてオーダーメイドで作製する。
競泳男子の瀬戸大也選手(25)(ANA)は、五輪とパラの服装統一について「チーム一丸となる感じがする。パラリンピックにいい流れを作れるように結果を出したい」と語った。