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クレー射撃元日本代表石原敬士さん(77)(栃木)

クレー射撃・スキートの選手として、1968年のメキシコ五輪を目指していましたが、日本クレー射撃協会の不祥事で出場できませんでした。80年のモスクワ五輪では日本代表に選ばれましたが、今度はボイコットで出場できませんでした。その後、きっぱり競技をやめました。
昨年、私と同じようにモスクワ大会に参加できなかった山下泰裕さんが会長を務める日本オリンピック委員会から、「聖火リレーなどで東京五輪に参加しませんか」という内容の手紙をもらいました。同じ頃、県の聖火リレー実行委員会から推薦を受けたので、盛り上げの一助になればと思って走者を引き受けました。
娘の奈央子もクレー射撃の選手で、リオデジャネイロ五輪に続き、東京でも日本代表に内定しました。彼女には「出られたからいいではない。勝たないといけない」と言っています。「一生懸命」では足りず、「真剣」に臨まなければ少ないチャンスはものにできないと思うからです。
大会組織委員会には、すべての競技で選手が実力を発揮できる環境を作ってほしい。そして、射撃では92年のバルセロナ五輪以来のメダリスト誕生を期待しています。