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2020年東京五輪聖火リレーのルートの詳細が17日公表され、北海道内では、大沼国定公園(七飯町)や洞爺湖(洞爺湖町)、ばんえい競馬が有名な帯広競馬場(帯広市)を通るなど、北海道らしい自然や文化を感じられるルートが設定された。サッカー男女グループリーグが行われる札幌ドームや、マラソン・競歩の会場となった札幌市中心部でも実施し、本番に向けた機運の醸成を図る。
道内の聖火リレーは20年6月14、15日に、18市町で行われる。各市町に出発予定地と到着予定地が設けられており、約0・5~2・7キロずつ走る。走者1人あたりの走行距離は約200メートル。「親の火」と、遠隔地で使う「子どもの火」を活用してリレーが行われる。
1日目の14日は、函館市の人工島「緑の島」をスタート。七飯町は大沼国定公園、洞爺湖町は洞爺湖畔の遊歩道が、それぞれ町内の到着予定地となっており、北海道の雄大な自然をPRしたい考えだ。
帯広競馬場のコースでは、ばん馬が引くそりに聖火のトーチを持った走者が乗る。その後、20年4月にオープンするアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で初日を終える。
2日目の15日は、昨年9月の北海道地震で甚大な被害を受けた地域を巡る。一時、避難所となっていた厚真町のあつまスタードームや、校舎が損壊した安平町立早来中学校の仮設校舎の周辺もルートに含まれた。
競技の開催も予定されている札幌市内では、まず札幌ドーム周辺を走る。その後、同市中心部に移動して、北3条広場(アカプラ)で聖火の到着を祝うイベント(セレブレーション)が開かれる。ただ、マラソンの発着点となった大通公園の準備状況が見通せないことから、同市中心部の出発予定地は調整中となっている。
道オリンピック・パラリンピック連携室は「できるだけ多くの人が見に行くことができる場所を選んだ。北海道の魅力を国内外にアピールしたい」と話している。
道内の聖火走者 160人程度見込み
道内を走る聖火ランナーは160人程度になる見込み。道実行委員会は今夏に40人を公募し、公募とは別に推薦ランナー4人程度を選んでいる。このほかスポンサー企業4社が選定する枠もある。道実行委は17日時点で推薦ランナーを公表していない。
道内を走るランナーの一人には、旭川市出身でソチ五輪スノーボード女子銀メダルの竹内智香選手(35)が内定している。