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パラ採火 県内7か所 特別支援学校など

  
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 東京パラリンピックの聖火リレーの概要が6日に発表され、群馬県内では特別支援学校など7か所(8校)で採火することになった。大会に陸上での出場が内定している唐沢剣也選手(25)の母校・県立盲学校(前橋市)も選ばれ、児童生徒らの手で希望の火をおこし、先輩の活躍を後押しする。

 唐沢選手が出場する競技は陸上男子5000メートル(視覚障害T11)。先天性の網膜剥離(はくり)で、視力を失った小学4年の時に、渋川市内の小学校から同校へ転入した。

 世界のトップアスリートまで駆け上がった唐沢選手は同校のヒーローだ。昨年1月には、高等部の生徒ら約30人を前に講演。大会への抱負だけでなく、人生の先輩として障害と向き合って一人暮らしを続ける大変さにも触れた。アジア大会で獲得した金メダルを直接触ってもらうなどして交流を深めていた。

 唐沢選手が小学部5年の時に担任を務めた畑中敦子教諭は、体を動かすのが大好きで休み時間になると友達と一緒にボールを蹴って遊んでいた唐沢選手の姿をよく思い出すという。「努力を重ねて夢を実現させようとしている先輩がいることは、子供たちの大きな励みになっている」と話す。

 火をともしたトーチを掲げる聖火だが、盲学校の子供たちはその様子を目で見ることができない。それでも聖火を“感じる”ことはできる。中学部2年の時に担任だった黒沢康子教諭は「火の温かみを通して、聖火の素晴らしさを知ってほしい」と期待を寄せる。どのような採火イベントになるのか、先生や子供たちの試行錯誤がこれから始まる。

聖なる炎 古代の技で生む

 群馬は、古墳時代から平安時代に経済や文化で東日本をリードした「東国文化」の中心地として栄えた。東京パラリンピックの採火は、当時、広く取り入れられてきた古代の火おこし技術「マイギリ式」で行う。

 県東国文化推進室によると、採火の方法は複数あったが、マイギリ式は比較的簡単なやり方だったという。

 この方法では、弓状の道具「火きり弓」を使う。重りが付いた棒に弓のひもを絡め、弓を上下させることで棒を高速回転させる。棒の先端と地面に置いた板をこすり合わせることで火種を生み出し、ほぐした麻などに着火。優しく息を吹きかけると炎が上がる。

 重りの遠心力が回転を助けるので、子供でも5分ほどで火種を作ることができる。古代の技術を現代によみがえらせて聖なる炎を生み出し、県民の思いをのせて東京へ送り届ける。

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