完了しました
シューズ製作でアスリートを支える 三村仁司さん(71)(兵庫)

これまで10回以上の五輪に関わり、2000年シドニー五輪金メダルの高橋尚子選手ら、多くのマラソンランナーのシューズを製作してきました。
シューズは、選手にとって武将の刀ともいえる重要な「武器」です。最高のパフォーマンスが出せるものを、自信を持って提供してきました。
04年のアテネ五輪で優勝した野口みずき選手が、ゴール後、脱いだ後のシューズにキスしてくれたと聞いた時は感動しました。1992年のバルセロナ五輪では、レース4日前になって有森裕子選手が足の痛みを訴え、急きょシューズを補修しました。銀メダルを取ってくれて、ホッとしました。
今、日本のマラソン界は世界レベルと差がありますが、選手たちが自己新記録、さらに日本新記録を目指すことで、その差を縮めてほしいと思います。東京五輪ではメダル争いに絡む走りを期待します。