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聖火 古都の夢つなぐ 詳細ルート発表

  
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聖火リレーのコースとなる舞鶴赤れんがパーク
聖火リレーのコースとなる舞鶴赤れんがパーク
二条城唐門
二条城唐門

 2020年東京五輪の聖火リレーの詳細ルートが発表された17日、京都府内でも各市町のコースや聖火ランナー計40人が明らかになった。リレーは来年5月26日、京丹後市をスタートして府北部を中心に巡回。翌27日は宇治市など主に南部を走る。ランナーは文化やスポーツに関わる府民ら12~85歳の男女が選出された。

 京都府実行委員会によると、リレーは26日が京丹後~亀岡の7市、27日が宇治~京都の9市町で開催。計34キロを走破する予定で、市町間は車で聖火を運ぶ。市町ごとに出発・到着地が設定され、ランナーは2キロ前後のコース(京都市は4キロ)を200メートルずつ走る。

 初日は京丹後市の府漁協内を出発。宮津市では日本三景の一つ、天橋立を南から北に走る。舞鶴赤れんがパーク(舞鶴市)などを通り、府立京都スタジアム(亀岡市)に向かう。

 2日目は宇治市役所をスタート。文化パルク城陽(城陽市)や松花堂庭園(八幡市)などを通過し、京都市では二条城唐門(中京区)から、主に御池通を進み、ゴールの岡崎公園(左京区)を目指す。

 京都スタジアムや岡崎公園ではイベントが行われる予定という。

誇り胸に 再び

 城陽市からは55年前の東京五輪で聖火ランナーを務めた奥村忠司さん(75)が選ばれた。1964年9月28日に聖火を掲げて以来、再び生まれ育った地を駆け抜ける。

 幼い頃から運動好きで、大学在学中に応募したランナーに選ばれた。当日は小雨が降る中、副走者や市民ら22人を率いる「正走者」として、担当の2キロを走った。後日、当時の文部大臣から特製メダルと手紙が届いた。「聖火リレー走者として、その感激を生かして立派な日本人として成長されるよう祈っています」と書かれていた。

 「その言葉を胸に刻み、社会に出た。今も大切な家宝です」と振り返る。

 大阪市内の紡績会社に勤め、高度成長を支えたサラリーマンとして2017年まで働いた。「心のどこかに、聖火ランナーとしての誇りがあったから、ここまでがんばれました」

 70歳を前に、がんで胃を摘出。膝の関節も痛む中、名乗りを上げたのは「病を克服して走る姿を通じて、沿道の人を勇気づけたい」と願うからだ。2度目の朗報に「まさか、ビックリ、ありがたいの気持ちでいっぱい。高齢化が進む日本で元気な姿を見せ、名誉ある大役をいただいた恩返しをしたい」と力を込めた。

10歳代最多15人

 公募などで選ばれたランナー40人は男女各20人。10歳代が15人と最も多く、50歳代も8人と続いた。

 日本将棋連盟会長で八幡市出身の佐藤康光九段(50)や、花街・祇園甲部の芸妓、()(ひな)さん(25)らも選ばれた。最高齢は亀岡市の寺田進さん(85)という。

 7~8月の公募に2981人が応募し、倍率は71倍に達した。志望理由には「生まれ育った町で走りたい」「競技には出られないが、ランナーとして東京五輪に関わりたい」などが多かったという。府内のランナーは約200人に上る。残りの公募や大会スポンサー枠のランナーたちも順次決まる予定だ。

「笑顔で走る」

 聖火ランナーに内定した人たちは喜びを語った。

 女子レスリングの元世界選手権王者で府立網野高教諭の正田絢子さん(38)(京丹後市)は「感極まって泣くかもしれないが、笑顔で走りたい」と語った。

 「五輪で金メダル」が夢だったが、ライバルの伊調馨さんらに阻まれ、五輪出場は果たせなかった。10年前から母校でレスリング部顧問も務める。

 「レスリングで五輪を目指したからこそ、今の自分がある」とランナーに応募した。「選手としてではないが、五輪に参加する夢がかなった。努力を続ければ道は開けることを、走りを通して子どもたちに伝えたい」と意気込む。

「精いっぱい」

 佐藤九段は「少年時代に将棋を学んだこの地で走れる喜びを感じております。最初で最後の経験と思いますが、精いっぱい務められればと思います」とのコメントを出した。

「伝統未来へ」

 華道・未生流笹岡家元の笹岡隆甫さん(45)(左京区)は「先人からの伝統を未来に渡す立場で、つなぐことがテーマのリレーに参加できてうれしい。花を生けることでも五輪の祭典を盛り上げていきたい」と抱負を語った。

「京の顔として」

 佳つ雛さんは、前回の東京五輪を描いたNHK大河ドラマ「いだてん」の影響で応募したといい、「京都の顔として日本文化の伝承に努めていきとおす」とコメントした。

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