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3人制バスケットボール男子日本代表候補で、Bリーグ・大阪エヴェッサ所属のブラウンアイラ選手(37)は、最速154キロの速球派投手として大リーグからドラフト指名を受けた異色の経歴を持っている。プロバスケットボールのNBAで活躍する八村塁選手の大学の先輩で、家族ぐるみの付き合いをしており、インスタグラムでも連絡を取り合う仲だ。ブラウン選手の魅力に迫った。(読売新聞オンライン 河合良昭)
豪快なダンクシュートが魅力

ブラウン選手はアメリカ出身で、身長1メートル93、体重105キロ。ジャンプ力や相手選手とぶつかったときの体の強さなど、身体能力の高さが評価されており、豪快なダンクシュートが魅力の一つだ。日本国籍を取得し、5人制の日本代表としても活躍した。
身体能力のすごさは、経歴を見てもわかる。
大リーグからドラフト指名

高校時代はバスケとともに野球にも取り組んでおり、最速154キロの速球派投手だった。卒業後の2001年、大リーグのロイヤルズからドラフト指名されてマイナーリーグなどでプレーしたが、大リーガーになることができず、引退した。
その後、バスケを再開し、八村選手も在籍したゴンザガ大に入って活躍した。NBAでプレーすることは
取材時、野球の硬式ボールを渡すと、「変化球も投げたんだよ」と言いながら、カーブとサークルチェンジの握りも見せてくれた。
日本を背負えるのは誇り

アメリカ代表の経験を買われて3人制の日本代表候補に選ばれた。ディレクターコーチのトーステン・ロイブルさんは、世界との戦いで重要と考える点について「(ゴール下で落ちてきたボールを奪い合う)リバウンドが勝ち負けのカギになってくる。だから体のぶつかり合いに強い選手も必要」とブラウン選手に期待している。
ブラウン選手は「オリンピアンと呼ばれるチャンスは多くない。日の丸を背負って戦えることが楽しいし、誇りです」と話す。
八村選手の子ども時代、バスケシューズをプレゼント

NBAの八村選手とは、ブラウン選手が富山のチームにいた時、接点があった。八村選手の父が勤めていた飲食店にブラウン選手が客として訪れて意気投合。友人になって家族ぐるみの付き合いをするようになり、八村選手がまだ子どもの頃、自分が使っていたバスケシューズをプレゼントしたこともあった。
ブラウン選手は昨年、ゴンザガ大でトレーニングする機会があり、八村選手と顔を合わせた。自身が大リーグやNBAを目指しながら夢を果たせなかった経験も踏まえ、「NBAに行けば周囲は大きく変わる。多くの給料をもらったと思っても突然失うことだってある。だから利己的になるな。そのうえで常に貪欲に行け」とアドバイスしたという。
それだけに八村選手の「今の活躍はうれしい」といい、日本で八村選手の写真を使った広告を見るたびに、「また見たよ」とインスタグラムで写真を送り、冷やかすこともあるという。
最近では、八村選手がけがでNBAの試合に出場できなかった時、「早く治るといいね」と気遣う内容のメッセージを送った。「塁は5人制で、私は3人制で、一緒にオリンピックで出られたら最高。そのために頑張る」と夢の実現に向け、意欲を燃やしている。
大リーグ注目のMAX154キロ投手、なぜ3人制バスケの代表候補に?
NBAの八村塁選手となぜ、家族ぐるみの交流があるの?
答えは読売新聞オンラインの記事で。https://t.co/kSlH9V3Hxl@osakaevessa@rui_8mura pic.twitter.com/6tgld2pZQZ— 読売新聞五輪報道 (@Yomiuri_gorin) February 27, 2020