ニュース

聖火 歴史と自然巡る 5月20、21日

  
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

宇野のチヌ
宇野のチヌ

 2020年東京五輪の聖火リレーで、来年5月に岡山県内12市町を巡るルートの詳細が17日、発表された。井原市を出発して津山市でゴールするルートの総延長は約32キロで、歴史的な町並み、船が行き交う港町、雄大な山々が望める高原など、多彩な景勝地がそろった。

井原市~岡山市

 5月20日に出発するのは井原市の衣料品店駐車場。広島県福山市から届けられた聖火は、江戸時代に参勤交代でにぎわった国道313号を通って市役所に向かう。総社市では作山古墳の横を抜けて田園地帯を南下し、県内唯一の五重塔がある備中国分寺に至る。

 その次は、県内最大の観光地、美観地区を抱える倉敷市。大原美術館や白壁の蔵屋敷を眺めながら市役所へ進む。昨年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた同市真備町を回らないルートとなった。伊東香織市長は「聖火の炎が、復興に取り組む市の希望の光となってほしい」とコメントした。

 初日最後の岡山市は、市役所駐車場を出発して、市民憩いの場、西川緑道公園を北上する。その後、桃太郎大通りを岡山城まで走る。城の「下の段」では到着を祝うセレモニーが行われ、1日目の6市町約15キロの道のりを終える。大森雅夫市長は「岡山市の魅力を詰め込んだコースになった」と喜んだ。

玉野市~津山市

 2日目の同21日は、海の玄関口、玉野市の宇野港からスタート。海の漂流物を使って制作された芸術作品「宇野のチヌ」の前で出発式を実施する。

 1964年東京大会の聖火リレーでは、今月15日をもって休止されたばかりの宇高航路で高松市から宇野港に運ばれ、峠を越えて岡山市に向かった。今回は、聖火を小型クルーズ船に載せて海上を進む演出が企画されている。

 その後、聖火は玉野市から北西に約100キロ離れた真庭市の蒜山高原へ。特産のやまぶどうで造ったワインが堪能できるワイナリーを出発し、蒜山三座が望める乗馬クラブまでを走る。

 今月上旬に全日本ホッケー選手権が行われた赤磐市や湯郷温泉で名高い美作市などを抜けた聖火は、最後の津山市に向かう。津山陸上競技場を出た後、市街地を南下し、県内の最終地点である津山中央公園グラウンドにゴール。6市町約17キロをリレーして、鳥取県境港市へ引き継ぐ。

船で港周遊 アイデア面白い 蒜山高原の自然 楽しんで

 コース沿道の市民に思いを聞いた。

◇倉敷市・美観地区の和菓子店店長、前田祥吾さん 28

 「まさか店先にある高砂橋前から聖火がスタートするとは思いもしなかったので、大変光栄。記念の限定きびだんごを店頭に並べるというのも盛り上がっていいかもしれない」

◇岡山市・西川緑道公園筋の歩行者天国実行委員会委員長、山本和志さん 50

 「都市と自然が調和した西川の素晴らしさを多くの人に知ってほしい。当日は集まった沿道の人たちにお祝いムードを味わってもらえるような企画を考えたい」

◇1964年東京大会の聖火ランナー、玉野市の長崎俊二さん 73

 「造船やフェリーの発着地として発展した町だから、聖火が船で港を周遊するというアイデアは面白い。美しい瀬戸の島々は多くの人に感動を与えると思う」

◇真庭市・蒜山高原のワイン醸造会社社長、植木啓司さん 62

 「ワイナリーの前が出発予定地に選ばれ、大変名誉で、全面的に協力したい。ランナーには深緑に包まれた蒜山高原の豊かな自然を楽しみながら走ってほしい」

◇津山市の市民ランナー、岡野悦子さん 57

 「鶴山公園や古い町並みが残る城東地区を走ってほしいと思っていたので、少しがっかり。でも、東京五輪という大イベントに関われるのは素晴らしいことなのでしっかり盛り上げていきたい」

 

真備住民「残念」

 ルートから外れた倉敷市真備町の住民は残念がった。豪雨で被災し、真備町有井で自宅を再建した井形雅典さん(75)は「聖火リレーが真備を通ることを願って発表を待っていたのに」と声を落とした。1964年東京大会ではチケットを買って馬術競技を観戦したといい、「あのときは本当に国中が盛り上がった」と振り返ったうえで、「全国からいただいた支援に感謝の気持ちを込めて、倉敷や総社を走るランナーを応援したい」と話した。

無断転載・複製を禁じます
1063596 0 東京オリンピック2020速報 2019/12/18 05:00:00 2019/12/18 05:00:00 2019/12/18 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200220-OYT8I50054-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「聖火」のニュース

オリンピック 新着ニュース