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「めざせ澤穂希」杉田妃和に注目…なでしこジャパン

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期待を背負う杉田妃和
期待を背負う杉田妃和

 東京オリンピックでメダル奪還を目指すサッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)が25日、3月のアメリカ遠征メンバーを発表した。2011年の女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験した選手はFW岩渕真奈(26、INAC神戸)とDF熊谷紗希(29、リヨン=フランス)だけで、このところ加速したチーム内の世代交代を改めて印象づけるメンバー編成となった。この遠征はスペイン(6日=日本時間)、イングランド(9日)、アメリカ(12日)、と欧米の強豪との国際試合が続き、チーム強化の絶好機だ。とりわけ23歳のスター候補・MF杉田妃和(ひな)(INAC神戸)から目が離せない。(読売新聞オンライン・込山駿)

得点に絡むボランチ、受け継いだINACの「背番号8」

 中盤の下がり目に位置するボランチの選手にもかかわらず、積極的に攻めあがっては得点に絡む。そんな杉田のプレースタイルは、なでしこのレジェンド・澤穂希さん(41)の現役時代をほうふつとさせる。

 2月14~19日は、Jヴィレッジ(福島県)でのなでしこジャパン候補合宿に参加し、持ち前の攻撃センスを発揮して体調の良さも感じさせた。筑波大の男子選手を招いた18日の実戦練習では、体格と体力にまさる相手選手に食らいつき、しばしばパスコースを読んでボールを奪ってはチャンスを作った。翌日の紅白戦では、鮮やかな縦パスをエースの岩渕に通して得点を演出した。

 「レベルの高い男子を相手に練習するのは、対欧米勢のいいシミュレーションになるし、相手の寄せの速さを楽しく感じるところもある」と、杉田は合宿後に語った。さらに「合宿を通じて仲間の体調が良く、いい連係プレーも出せた。もっとレベルを上げていきたい」と、冷静に言葉を続けた。日本の男子大学生のパワーやスピードは、世界女子トップクラスの欧米選手をしのぐと言われている。

 小学校2年生でサッカーを始めた杉田は、地元・福岡県内のクラブに所属した中学時代まで、男子選手がほとんどのチームでプレーしていた。相手がいない場所でボールを受けるポジショニングや相手のタックルをかわすドリブルを磨くなど、男女の体格差を埋めるテクニックを幼いうちから身につけた。中学卒業後は親元を離れ、パスサッカーを掲げる女子サッカーの名門・藤枝順心高(静岡県)に進学し、さらに成長した。

 サッカー界で一躍脚光を浴びたのは、高校2年時の終わりから出場した2014年のU-17(17歳以下)W杯だった。チーム最多の5得点を挙げて日本を初優勝に導き、大会最優秀選手(MVP)に選出された。高校卒業後に加入したINAC神戸から代表に選出された2016年のU-20W杯でもチームの3位に貢献し、この大会でもMVPに選ばれている。

 ボランチながら得点に絡んで国際大会のMVPを獲得してきた実績も、2011年のW杯でなでしこを優勝に導いてMVPに輝いた澤穂希さんと重なるだけに、後継者候補との期待が膨らむ。INACでは、澤さんがチームでつけていた背番号「8」を引き継ぎ、チームを引っ張る存在になっている。

メダル奪還、若手がカギ

男子選手との試合形式練習で、体を投げ出してボールを奪う杉田
男子選手との試合形式練習で、体を投げ出してボールを奪う杉田

 なでしこジャパンは11年のW杯を制覇した後、ロンドン五輪で銀メダルに輝き、15年のW杯でも準優勝したが、16年のリオデジャネイロ五輪はアジア予選で敗れて出場を逃し、19年のW杯も16強による決勝トーナメント1回戦で敗退した。東京オリンピックは、チーム復活をかけた大会となる。高倉麻子監督は「年代別代表で結果を出してきた(杉田らの)世代が、少し時間はかかったけれども、フル代表らしく『日本を背負う責任』を自覚して自分から走るようになってきた」と若手の成長への手応えと期待を語り、メダル奪還を目指している。

 杉田は昨年のW杯で、勝ち越しを狙ったシュートがゴール枠をたたいて外れ、その試合で敗退する悔しさも味わった。「年代別代表ではどうにかなっていた場面でも、フル代表ではちょっとの差でやられてしまう。細かいところで差が出る。一つ一つのプレーを、練習からしっかりやるという当たり前のことをやっていこうと思う。チームとして、シュートまでいける攻撃の回数も、もっと増やしたい」

 オリンピックへの試金石となる3月のアメリカ遠征で、さらなる飛躍のきっかけをつかんでほしいところだ。

遠征メンバー(23選手)

GK
池田咲紀子(浦和)
山下杏也加(日テレ)
平尾知佳(新潟)
DF
熊谷紗希(リヨン=フランス)
松原有沙(ノジマ神奈川相模原)
三宅史織(INAC神戸)
土光真代(日テレ)
清水梨紗(日テレ)
宮川麻都(日テレ)
南萌華(浦和)
MF
中島依美(INAC神戸)
猶本光(浦和)
籾木結花(日テレ)
長谷川唯(日テレ)
杉田妃和(INAC神戸)
三浦成美(日テレ)
遠藤純(日テレ)
FW
菅沢優衣香(浦和)
岩渕真奈(INAC神戸)
田中美南(INAC神戸)
上野真実(愛媛)
池尻茉由(マイナビ仙台)
小林里歌子(日テレ)

記者会見で
記者会見で

高倉監督「今回選んだ23人が(オリンピックの登録18選手を選ぶうえで)核になっていくと思って、およそ間違いない。私の頭の中では半分くらい席が埋まっているけれども、その選手たちも今後調子を落とせば席を失う。ここからが本当のサバイバル」

《あわせて読みたい》

・なでしこが米遠征メンバー発表「優勝目指す」

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