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64年東京五輪 聖火と駆けた靴、復刻生産

  
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生産が始まったアサヒランナーシューズ(久留米市で)
生産が始まったアサヒランナーシューズ(久留米市で)

4月から直営店限定販売

 26日に福島県からスタートする聖火リレーを前に、1964年の東京五輪で聖火ランナーが履いたシューズが復刻した。当時製造した福岡県久留米市の老舗靴メーカー「アサヒシューズ」が、実物や資料が残っていない中、善意の出会いと社員の努力で再現し、2月末から生産を開始した。

 2月28日、復刻版「アサヒランナーシューズ」を作る同市洗町の同社工場。従業員が1足ずつ丁寧に白いゴムテープと靴底に黒いゴム製のパーツを貼り付けていた。

 構想は2018年8月、前回の東京五輪取材を進めていたテレビ局から問い合わせを受けて始まった。当時を知る社員はほとんどおらず、社内に実物もなかったため、在校生が聖火ランナーを務めた福岡中央高(福岡市)に寄贈されたシューズを借りては返すことを繰り返した。

 そんな中、山形県で正走者を務めた男性から19年2月、保管していた当時のシューズが寄贈された。靴底のゴムは、つま先とかかとが二重構造になっており、ぬれた路面でも滑らないよう深い溝が刻まれていた。

 前回の聖火リレーでは、トーチを持つ正走者や伴走者ら計約10万人が、空路を挟み、ギリシャから東京まで駆け抜けた。1966年に発行された「第十八回オリンピック競技大会公式報告書」には、日本ゴム(現・アサヒシューズ)が国内外の正走者用に5000足を提供したと記録されている。

 復刻版は当時と同じ白無地のシンプルなデザイン。中敷きのクッション性を高めるといった新たな工夫を凝らしてある。

 製造のチームリーダーを務める商品企画部長補佐、古賀稔健としたけさん(59)は「手探りだったが製造までたどり着け、うれしい。当時を知る方には懐かしんでもらい、若い人には前回の東京五輪を身近に感じてほしい」と笑顔を見せた。

 1足8000円(税別)。シューズは展示会などを通じた受注販売が中心だが、福岡市博多区にある同社の直営店でも4月から数量限定で販売するという。(佐藤陽)

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