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双眼鏡で探したいスポーツクライミングの「隠れミッキー」

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 壁にある「ホールド」と呼ばれる突起物に手足をかけながら登るスポーツクライミング。一見すると(つか)みどころのない、平らでツルツルのホールドには、選手も見落とす「隠れミッキー」のような、わずかな溝や突起物がある。そのほかにも双眼鏡でのぞくと思わぬ発見につながる「細かすぎる観戦ポイント」があるといい、プロのフリークライマー尾川とも子さんに聞いた。(聞き手:読売新聞オンライン 河合良昭、千葉直樹)

隠れミッキー? 発見が勝負のカギ

昨年の世界選手権・リードにトライする楢崎明智選手
昨年の世界選手権・リードにトライする楢崎智亜選手

 東京オリンピックでは、課題の完登数を争う「ボルダリング」、到達した高さで順位が決まる「リード」、壁を登る速さを競う「スピード」の3種目を行います。各種目の順位を掛け算して出した総合得点の少ない選手が上位となる方式で争われます。

 リードとボルダリングは、ホールドの位置や形状が大会ごとに違い、選手は会場で初めてそのコースを知ることになります。そのため、競技前に数分間のコースを下見する「オブザベーション」という時間が与えられ、どうやって登るのかを考えます。ボルダリングでは決勝で、リードでは予選と決勝で行われます。

 この時、ライバルとなる他の選手と「このホールドは右手がいいかな」などと相談しています。「自分のやり方は教えない」という人も中にはいます。相談しても、背の高い人の情報は、背の低い人の参考にはならないこともあります。

コースを下見する選手たち。双眼鏡を使う選手も(昨年8月の世界選手権で)
コースを下見する選手たち。双眼鏡を使う選手も(昨年8月の世界選手権で)

 オブザベーションでもう一つ大切なのは、一見、平らで掴みどころがないように見えるホールドでも、その下の部分にある豆粒ほどのわずかなスキマや溝、突起物を探すことです。ディズニーランドなどにある「隠れミッキー」のように目立ちませんが、その場所からチョークなどで線が引っ張ってあって、「ここにありますよ」と示してくれています。ただ、リードではホールドの数が多く、高い位置は双眼鏡を使って探します。

 オブザベーションの数分間には、ホールドの位置やどのように登るかなども考えなければならず、この「隠れミッキー」を見落とすことがあります。スポーツクライミングは自分が登る前に他の選手が登っているところを見ることはできないので、この「隠れミッキー」を使って登れる選手がいる一方、気が付かなかった選手は登れなかったというケースも出てきます。勝敗を分けるポイントにもなりますので、これを見つける能力も重要になってきます。

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1122822 0 東京オリンピック2020速報 2020/03/23 10:20:00 2021/08/06 10:06:18 2021/08/06 10:06:18 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200305-OYT8I50011-T.jpg?type=thumbnail
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