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東京五輪の聖火リレー県実行委員会は7日、岐阜県内を走る164人のうち、県実行委が推薦した著名人ら44人が走行する市町を公表した。ランナーたちは在住地や出身地などゆかりのある場所を走りながら、トーチをつないでいく。
47都道府県を回る聖火リレーは3月26日に始まり、岐阜県は全国5番目として4月4~5日の2日間に行われる。長野県から受け継ぎ、県内では最初の自治体となる中津川市は、日本大正村(恵那市明智町)の3代目村長を務める俳優の竹下景子さん(66)ら4人が走ることになった。
次の多治見市では、女優で同市出身の鈴木ちなみさん(30)や、アトランタパラリンピック金メダリストの車いすランナー田中照代さん(60)らに決まった。
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2日目のスタート地点となる下呂市では、地元出身の義足ダンサー大前光市さん(40)が聖火を運ぶ。県内最後の岐阜市では、同市出身の俳優伊藤英明さん(44)や、スポーツコメンテーターの勅使川原郁恵さん(41)ら4人に決定した。
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東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は今月4日、聖火リレーなどの基本方針を発表。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、「沿道の観客の皆様へのご協力をお願いする場合がある」としており、県内でも観覧自粛が求められる可能性が出ている。
これを受け、県は「当初予定通りに準備を進めていくが、縮小などが決まってもやむを得ない」としている。
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ランナーは本番に向けてのメッセージを、県実行委に寄せた。一部を紹介する。
竹下景子さん「岐阜県からも、五輪が盛り上がるよう力いっぱい走りたい」
田中照代さん「まだまだ、やれるというところを見ていただきたい」
伊藤英明さん「日本の素晴らしさを世界の方々に知ってもらえるいい機会になれば」
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岐阜にゆかりがないとして内定理由の問い合わせが相次いだ東京都足立区出身のタレントで「ANZEN漫才」のみやぞんさん(34)は、推薦した大垣市を走ることが決まった。
同市は、松尾芭蕉の「奥の細道」の結びの地として知られ、足立区が芭蕉の旅立ちの出発地の一つとされるため推薦した。みやぞんさんはコメントで、芭蕉が推薦のきっかけとなったことから、「ワクワクだ、春のせいかな、聖火だよ」と一句。「どんな時も、明るく楽しく、やるぞーやるぞーやるぞー!」と意気込んだ。