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スタート直前に聖火リレー延期…あの人は何と言った?

 
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い東京オリンピックの1年程度の延期が決定したことを受け、26日に福島県を出発予定だった聖火リレーも延期になりました。聖火リレーでは、全国の人にオリンピックを身近に感じてもらう一方、オリンピック出場経験のある元選手や現役アスリートがゆかりの土地を走ることで大会機運を盛り上げるはずでした。きっと、彼らの足跡や日本のオリンピック史にもスポットライトが当たっていたことでしょう。読売新聞の26日付朝刊の地域版には大会と聖火リレーの延期を巡る各地の反響が掲載されています。そこから主にオリンピアンたちの思いをピックアップしてみました。

64年金メダリスト「心に穴」

1964年東京大会の体操金メダリスト、早田卓次さん(2016年11月)
1964年東京大会の体操金メダリスト、早田卓次さん(2016年11月)

 まずは前回の1964年東京大会からです。体操男子で日本の団体総合優勝に貢献し、種目別つり輪でも金メダルを獲得した早田卓次さん(79)は、和歌山県田辺市出身で、県が選考した「PRランナー」として走る予定でした。一連の延期について「心にぽっかり穴が開いたような気持ち」とする一方、「日本オリンピアンズ協会」(東京)の理事長も務めているだけに「アスリートの立場からすれば、本番に向けどう準備するかにかかわるので、(大会延期を)早く決断してもらえてよかった」と語っています。

延期はやむを得ない、改めて故郷を走る

東京大会レスリング・フリースタイルフライ級で金メダルの吉田義勝さん(2019年12月)
東京大会レスリング・フリースタイルフライ級で金メダルの吉田義勝さん(2019年12月)

 同じ東京大会でレスリング・フリースタイルフライ級を制した吉田義勝さん(78)は、出身の北海道旭川市を走るため、準備を進めていました。「(延期は)やむを得ないのでは。地元に恩返しの意味も込め、改めて走りたい」と意欲を見せています。

じっくり鍛える時間ができたと前向きに

 バレーボールが初採用された東京大会で金メダルを獲得した日本女子チームが再びオリンピックの頂点に立ったのが、76年のモントリオール大会。そのメンバー、前田(現姓=田村)悦智子さん(68)は現役引退後、結婚を機に千葉県館山市に移り住んでいたこともあり、同県の聖火ランナーに。延期には「五輪のメインはやっぱりアスリート。一番大変なのは選手たちだと思うので、そこに寄り添ってあげたい」とした上で「改めてランナーとして走れることを願っている。じっくり体を鍛える時間ができたと前向きに捉えて、準備を続けたい」と話しました。

バレーボールの代表チームで同僚だった金坂克子さん(右)とともにモントリオール大会の金メダルを手にする前田悦智子さん(2019年12月)
バレーボールの代表チームで同僚だった金坂克子さん(右)とともにモントリオール大会の金メダルを手にする前田悦智子さん(2019年12月)

モスクワ組はやきもき

 そのモントリオール大会の競泳男子バタフライに高校生で出場、モスクワ大会では日本のボイコットで幻の代表となった香山進介さん(60)は島根県のランナーです。「モスクワに続いて再び幻になるのではとショックだったが、可能性が残されてホッとしている。モスクワで感じたむなしさを、聖火ランナーとして晴らす機会が来ると信じる」と話しています。

 ボクシングで同じくモスクワ大会代表だった菅藤弘さん(63)は山形県内を走る予定でした。ボクシング男子ウエルター級の代表に内定した直後に東京大会の延期が決まった岡沢セオン選手は日大山形高校と中央大の後輩。「7月に照準を合わせて調整していたのを、全部作り直さないといけないからかわいそう」と気遣っていました。

高橋大輔選手は「健康、命が最優先」と理解

 聖火ランナーには冬季大会のオリンピアンも選出されています。

 岩手県のランナーで、1992年アルベールビル大会ノルディックスキー複合団体の金メダリスト・三ヶ田礼一さん(53)は「世界的な状況や選手や観客の安全、健康を考えたら、(延期は)ベストの選択ではないだろうか」と理解を示し、「中止になったわけではなく、選手や聖火ランナーは準備する期間が延びた。前向きにとらえて本番に備えたい」と話しています。

平昌冬季大会の聖火リレーに参加し、イナバウアーのポーズをする高橋大輔さん(左)と荒川静香さん(2018年1月、韓国・仁川)
平昌冬季大会の聖火リレーに参加し、イナバウアーのポーズをする高橋大輔さん(左)と荒川静香さん(2018年1月、韓国・仁川)

 2010年バンクーバー大会フィギュアスケート男子で銅メダルの高橋大輔選手(34)は現役復帰前の18年平昌大会で聖火ランナーを経験、今回は岡山県倉敷市を走る予定でした。「現在の環境では皆十分に満足いく準備が難しく、何より大事なのは健康、そして命が最優先だと思います」と困難に直面する選手らを思いやっています。

 北海道旭川市出身で、道内を走る予定だったのが14年ソチ大会スノーボード女子パラレル大回転「銀」の竹内智香選手(36)。「残念な気持ちもあるが、オリンピックはスポーツを通じて何かを学ぶ場。この経験で一つでも多くのことを学びたい」と前向きにとらえています。

 平昌大会スノーボード女子ビッグエアで4位に入った岩渕麗楽選手(18)は岩手県のランナーです。今季の活動報告のために訪れた一関市役所で「(延期は)不安を抱く人がいる以上、良い選択だと思う。ただ、聖火ランナーはなかなかないチャンスだったので、残念。(日程が決まり)できるならば、やりたい」と話しています。

番外編・元G戦士から103歳まで

 岡山市を走る予定だったプロ野球・巨人軍OBの川相昌弘さん(55)は「走れる可能性はまだあるので、それを待ちたい」と前向きに受け止めています。巨人などでプレーし、楽天監督も務めたデーブ大久保さん(53)は「生まれ育った茨城を走ることで、高齢の母や日頃からお世話になっている地域の方々に喜んでいただければと思っていた。とても楽しみにしていたが、この状況下では致し方ない。また来年、機会をいただけるなら喜んでお受けしたい」とコメントしています。

 出身地の京都府八幡市内を走る予定だった日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(50)は「延期は世界の状況を(かんが)み、やむを得ない。万全の状態で開催されますよう心より願っております」とのコメントを出しました。

 現役のマスターズ陸上選手、冨久正二さん(103)(広島県三次市)は「一世一代の大きな仕事だと思って楽しみにしていたので、一瞬とても落ち込んだ。しかし、すぐ次に向けて頑張ろうと気を取り直した」と話し、「ますます燃えてきた。練習に励みたい」と意欲を見せています。

1964年東京大会の聖火リレーの試走会で走る自らの写真を手にする坂井孝之さん(2020年1月)
1964年東京大会の聖火リレーの試走会で走る自らの写真を手にする坂井孝之さん(2020年1月)

 1964年東京大会で聖火リレーの最終走者を務めた坂井義則さん(2014年死去)の弟、孝之さん(72)(広島市東区)も広島県内を走る予定でした。「楽しみが先に延びたと思えばいい。練習時間が増えたから、しっかり頑張る」と話しています。

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1133282 0 東京オリンピック2020速報 2020/03/28 00:09:00 2020/03/28 14:37:05 2020/03/28 14:37:05 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200327-OYT8I50042-T.jpg?type=thumbnail
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