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五輪延期 やることは不変…有森裕子さんに聞く

  
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田中秀敏撮影
田中秀敏撮影

 陸上女子マラソンで、1992年バルセロナ五輪で銀、96年アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子さん(53)が、東京五輪・パラリンピックの延期が決定的となった23日、読売新聞のインタビューに応じ、困難に直面した選手の心構えなどについて語った。 (聞き手 後藤静華)

 

1年 しっかり計画立てて

 要はやる気

 ――東京五輪が延期されることになった。

 「これまで方向性が明確でない中で(前へ)進むのはとても不安だったと思う。その中で、海外の選手たちが(大会延期の要望を)声に出し始めたことは大きな意味があった。問題は山積しているが、延期という一つの方向性が示されたことで今後、足並みをそろえていくことができればいい」

 ――調整や士気の維持には難しさもある。

 「どんな状況であろうとやるべきことは変わらない。大事なのは、自分と、自分のやるべきことを見失わないこと。多少の弱さの中で、メンタルなどが揺らぐことがあったとしても、どうやっても、やらなきゃいけないことは変わらない。そこに徹することができるかどうかでしょう」

 ――有森さんも、バルセロナ大会でアクシデントに見舞われた。

 「私の場合は、コンタクトレンズを片方なくしたりという当日のアクシデント。同列には語れないが、天気と同じで、自分の頭上だけに雨が降っているわけじゃない。要は自分次第。一番怖いのは、やる気をなくすことだから。どれほど環境が整っていても、やる気がなければ何も生み出すことはできない」

 

 ケアが必要

 ――延期後の開催時期について。

 「1年の延期なら気持ちも途絶えないし、イメージも湧く。既に選ばれた選手を変えることなく、競技団体がしっかりとしたケアや計画を立てれば大崩れすることはないんじゃないか。ただ、もう一度選考するというのは危険が多いですよね」

 ――五輪の意義を考える契機にもなった。

 「2020年の招致に携わったことで、五輪の意義を考えるようになった。五輪には、社会に伝えるメッセージがある。基本的には、社会に気づきを生み出せる平和の祭典であるべきだと思う」

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1133338 1 東京オリンピック2020速報 2020/03/28 05:00:00 2020/03/28 05:00:00 2020/03/28 05:00:00 「エール」 五輪2大会連続メダリストの有森裕子さん(23日、読売新聞東京本社で)=田中秀敏撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200328-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail
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