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五輪「来年7月開幕案」 マラソン強化 乱れるペース

 
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昨年9月のMGC男子1位で内定した中村。約2年という異例の準備期間への対応を迫られている
昨年9月のMGC男子1位で内定した中村。約2年という異例の準備期間への対応を迫られている
昨年9月のMGC女子1位の前田。約2年という異例の準備期間への対応を迫られている
昨年9月のMGC女子1位の前田。約2年という異例の準備期間への対応を迫られている

 延期となった東京五輪が来年7月に開幕する可能性が高まったことで、マラソン日本代表に内定した男女計6選手は大幅な強化計画の見直しを迫られる。昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で決まった4選手は約2年という異例の長さの準備期間で本番に挑むことになるが、4月以降のマラソンやトラック種目の大会は中止や延期が相次ぐ。各陣営は「先行きが見通せない」と頭を悩ませる。(平野和彦、西口大地)

実戦延期・中止 先を見通せず

 MGCで男子1位の中村匠吾(富士通)、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)、女子1位の前田穂南(天満屋)、2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)がまず内定。今年3月の東京で男子の大迫傑(ナイキ)、名古屋ウィメンズで女子の一山麻緒(ワコール)が3人目に決まった。日本陸連は内定を変更しない方針を表明しており、6月の理事会で正式に決まる。

 代表を決める初の「MGCシリーズ」は2017年夏にスタート。狙いは時間をかけて安定した成績を出せる選手を見極め、十分な準備期間を確保することだった。だが、五輪延期で計画は練り直しを迫られ、2月に30キロで日本新を出した前田を指導する武冨豊監督は「今夏を見据えて一生懸命やっていた流れもあり、今は心を整理する段階」。実戦感覚を保つにはレベルの高い試合で走る必要があり、中村は9月のベルリンなど海外レース出場を検討するが、富士通の福嶋正監督は「大会が開催されるかも分からない」と困惑する。

 国内でも今春の大会が次々に中止や延期となり、服部は4月に予定していた熊本県のトラックレース、岐阜県のハーフが中止に。日本陸連の河野匡・長距離・マラソンディレクターは「2年たてば(選手たちが)さらに強くなるかもしれない」と前向きに語るが、万全を期すために早めに代表を決めた試みが裏目に出かねない状況だ。

 アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさんは「マラソンは繊細な準備が必要で作り直すのは簡単ではないが、準備期間が増えたと前向きにとらえてやるしかない。それができる選手だから代表になったはず」と奮起に期待する。

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1135884 1 東京オリンピック2020速報 2020/03/30 05:00:00 2020/03/30 05:00:00 2020/03/30 05:00:00 マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。トップでゴールする中村匠吾(富士通)。明治神宮外苑で。2019年9月15日撮影。2020年3月10日朝刊「メダルへ疾走 最強3人 東京五輪マラソン」掲載。なかむら・しょうご…三重県出身。箱根駅伝は3度出場し、4年時に1区区間賞を獲得。マラソンの自己記録は2018年ベルリンの2時間8分16秒。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200329-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail
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