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カヌーの東京五輪スラローム競技日本代表最終選考会兼NHK杯国際競技大会最終日は2019年10月20日、東京カヌー・スラロームセンターで男子カナディアンシングル決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪銅メダルの羽根田卓也(ミキハウス)が3位に入り、4大会連続の五輪代表に内定した。
速度アップ実る

五輪本番と同じコースで表彰台に立った羽根田は「すごくいいステップを踏むことができた」。4度目の五輪切符以上に大きな収穫を喜んだ。
日本カヌー史上初の五輪メダルを獲得したリオ後の3年間は、「現状維持は後退」という強い決意で、課題のスピード強化に着手。速さが出る分、操作が難しい艇やパドルのセッティングへの順応に苦しみ、成績面では低空飛行が続いた。
それでも試行錯誤の末、「感覚がはまる時と、はまらない時の違いが分かるようになってきた」。今大会は練習中から水にぬれることを極力避け、わずかな重量の変化によって感覚が狂うリスクを抑えた。準決勝、決勝ともペナルティーなしで好タイムを連発し、自らの進化を改めて確信した。
「皆さんの期待に応えることが自分の仕事」。次は必ず「銅」よりも輝くメダルを手にする決意だ。(西口大地)
羽根田卓也(はねだ・たくや)
愛知県出身。愛知・杜若高出。ミキハウス。1メートル75、70キロ。32歳。
巣ごもり中 アスリートが動画で練習法伝授
新型コロナウイルスの感染拡大で、ほとんどのスポーツ大会や試合が中止または延期となる中、アスリートたちはSNSによる発信に力を入れている。外出もままならない人たちに向け、自宅でできる運動を実演しながら説明したり、プロならではの技を披露したりするほか、選手らがリレー形式で同じ課題に挑戦する「チャレンジ」も盛んだ。(動画視聴にはアカウントが必要な場合があります)
カヌー 羽根田卓也(ミキハウス)
リオデジャネイロ五輪で銅メダルに輝いた第一人者が「自宅トレーニング」と題して、バスタブに張った水をパドルでかく動画を公開。「(カヌーを)こぐ感覚を忘れないように」と、水上での練習不足を補うアイデアを披露している。
#コロナに負けるな#自宅トレーニングpic.twitter.com/FC7kkFhlZT — Takuya Haneda 羽根田卓也 (@Takuya_Haneda) April 1, 2020