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来夏見据え再始動続々…地域版に見る2度目の「オリンピック1年前」

  
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 本来なら先月24日に開幕し今月9日まで熱戦が展開されていたはずの2020年東京オリンピック。新型コロナウイルスの感染拡大による1年延期で先月は2度目の開幕1年前として注目され、大会を目指す選手や地域でも様々な動きがありました。読売新聞のネットワークでキャッチし地域版に掲載された記事を再構成して振り返ってみました。

▼7月14日@石川県小松市

カヌー競技の藤嶋大規選手、強化合宿に参加

力強くパドルを動かす藤嶋選手(石川県小松市)
力強くパドルを動かす藤嶋選手(石川県小松市)

 男子スプリント・カヤックフォア500メートルの代表に内定している藤嶋選手(自衛隊)は14日、木場潟カヌー競技場で強化合宿に参加していた。

 来年は33歳。東京大会の延期が決まると、少なからず動揺はあった。新型コロナの感染防止のため強化合宿も一時中止となった。ただ、「今のレベルのまま五輪に出ても、メダル争いには加われなかった」と前向きに捉える。妻と息子がビデオ電話で毎日応援してくれるのが大きな支えといい、「頑張っている姿を家族に見せられれば、自然と結果はついてくるはず」と話す。(山梨県の旧上九一色村=現富士河口湖町=生まれ。山梨県版から)

▼15日@石川県白山市

けがからの復帰を目指すハンドボール女子の横嶋彩選手

 横嶋選手(北国銀行)は、代表の要の1人として活躍してきたが、昨年秋に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、その後の女子世界選手権(熊本県)に出場出来なかった。今年4月中旬にはチームの体力測定の際に左膝の半月板を傷め、5月に手術したばかり。度重なる不運にも「今はとにかくけがを治すことしか考えていない」と話し、東京大会については「絶対に出たい大会。1年後に行われると信じて頑張っていきたい」と意気込んでいる。(富山市出身。富山県版から)

▼17日@オンライン

内定取り消し、再度の代表入りに挑む空手の染谷真有美選手

 染谷選手が17日、オンライン取材に応じた。組手女子61キロ級の代表に一度内定したが、6月に東京都内の道場で関係者から取り消しを告げられたという。ただ、春に予定されていた最後の選考大会が感染防止のために中止となりイレギュラーな形で手に入れた内定だっただけに「いろいろな状況を覚悟していた」という。

 緊急事態宣言下での戸惑いの日々、同じ空手の選手で一緒に東京大会を目指してきた姉・香予さんのサポートなどを明かした染谷選手。延期を前向きに捉え、「あの期間があったから、五輪に出られた」と思える日が来ると信じている。(茨城県古河市出身。茨城県版から)

▼20日@岩手県奥州市

カヌー競技のスラローム代表選手が強化合宿

競技場の流れの速い水で練習する羽根田選手(岩手県奥州市)
競技場の流れの速い水で練習する羽根田選手(岩手県奥州市)

 カヤックシングルの足立和也選手(山口県体育協会)と矢沢亜季選手(昭和飛行機工業)が奥州いさわカヌー競技場で強化合宿に励むなか、20日午後からは2016年リオデジャネイロ大会男子カナディアンシングルで銅メダルを獲得した羽根田卓也選手(ミキハウス)が合流した。新型コロナの影響で練習環境が制限され、浴槽に水を張ってパドルをこぐ動画をツイッターに公開したこともある羽根田選手は、「これだけの激流での練習は久しぶり。全身でカヌーを満喫できて楽しい」。(岩手県版から)

▼21日@ハイチのホストタウン、愛知県幸田町

町長が駐ハイチ大使とテレビ会議システムを通して会談

 同町出身の水野光明氏が2018年12月に大使に就任したことが縁となり、町は昨年8月にホストタウンに。21日の会談で、水野大使は「五輪をきっかけに両国民の心を通わせたい」とハイチで盛んなサッカーを生かした交流などを成瀬敦町長に提案した。延期がなければ、ハイチ選手団は東京都立川市でキャンプ中で、幸田町からは21日に応援団がバスで向かう予定だった。(愛知県版から)

▼22日は表敬訪問ラッシュ

バドミントンの奥原希望選手@長野県大町市

花束などを贈られた奥原選手(左)(長野県大町市役所)
花束などを贈られた奥原選手(左)(長野県大町市役所)

 奥原選手(太陽ホールディングス)は同市出身で、リオ大会女子シングルスの銅メダリスト。22日に市役所を訪れ、「目標は頂点。金メダルです」と力強く抱負を語り、牛越徹市長から花束などを贈呈された。

 奥原選手は新型コロナの影響について「試合があるのが当たり前の生活だったが、それが当たり前でないことがわかった」と語り、「今後1年間、自分のコンディションをどう整えるかなど課題も多いが、一つひとつ克服していくしかない」と、手探りで日々練習に励んでいる現状を明かした。(長野県版から)

自転車競技の脇本雄太選手@福井市

東京大会への意気込みを語る脇本選手(福井市役所)
東京大会への意気込みを語る脇本選手(福井市役所)

 同市出身の脇本選手は男子ケイリン、スプリントの代表に内定しており、22日に市役所を訪れ活躍を誓った。終了後、取材に応じた脇本選手は「延期になった時はショックだったが、今は、メダルを確実に取れるよう、さらに強くなりたいという気持ちになっている」と語った。(福井県版から)

自転車競技の大池水杜選手@岡山市

大森市長(左)を表敬訪問した大池選手(岡山市役所)
大森市長(左)を表敬訪問した大池選手(岡山市役所)

 同市を拠点に練習に励む大池選手は、新種目BMXフリースタイル・パークの代表に内定したことを報告するため22日に大森雅夫市長を表敬訪問。市役所には大池選手を応援する懸垂幕も掲げられた。大池選手は「岡山に住んでもうすぐ2年になるこの時期に、ひとまず代表内定という形で結果を出せた。岡山に金メダルをしっかりと持ち帰ることができるよう頑張りたい」と抱負を語った。(岡山県版から)

ボランティアが交流@オンライン

 宮城県内や札幌、福島、千葉の都市ボランティア約40人によるオンライン交流会が22日に開かれた。ボランティアの連携や協力を進める日本財団ボランティアサポートセンターが主催し、参加者同士で1年後への意気込みや決意を語り合った。(宮城県版から)

▼23日(開幕1年前)

中畑清さんらプロ野球OBが指導@福島市

 本来なら全競技に先駆け22日にソフトボールが行われるはずだった福島県営あづま球場。23日には、全国野球振興会などが主催する野球教室が行われ、県内の小中学生約120人が招待された。同県矢吹町出身で、2004年アテネ大会の野球日本代表を率いた中畑さんは終了後、「コロナを吹き飛ばして、来年ここで大会を見たいね」と話していた。(福島県版から)

東京スカイツリー、5色に染まる@東京都墨田区

オリンピックのシンボルカラーの5色に染まった東京スカイツリー(東京都墨田区)
オリンピックのシンボルカラーの5色に染まった東京スカイツリー(東京都墨田区)

 23日午後8時になると、ツリーの側面がオリンピックマークの青、黄、黒、緑、赤色が並ぶデザインに。地上350メートルの天望デッキには、「TOKYO2020+1」「東京2020オリンピックまで、あと1年!」という文字が投影された。大会組織委員会が企画した。(都内版から)

▼27日@神奈川県横須賀市

セーリングの須長由季選手を地元が支援へ

市体育協会の竹内英明会長(左)から激励を受ける須長選手(神奈川県横須賀市)
市体育協会の竹内英明会長(左)から激励を受ける須長選手(神奈川県横須賀市)

 同市在住で、女子RSX級の代表に内定している須長選手(ミキハウス)の応援プロジェクトが27日の市体育協会の理事会で提案され、加盟する40の全技団体が賛同した。須長選手は大会延期の影響で、海外遠征費やコーチ派遣費など活動費の捻出に苦慮しており、市体協などは10月16日までクラウドファンディングで応援資金を募ることにした。各競技の大会会場などでも寄付を呼びかけ、12月中旬に開く予定の激励式で手渡す。理事会であいさつした須長選手は「1年延びた分、自国開催の利点を生かしてしっかり準備する」と決意表明した。(神奈川県版から)

▼29日@岡山市

女子マラソン代表の前田穂南選手「スピード磨く」

1年後の東京大会を見据え、汗を流す前田選手(岡山市)
1年後の東京大会を見据え、汗を流す前田選手(岡山市)

 前田選手(天満屋)が29日、練習拠点の一つである岡山県総合グラウンド(岡山市北区)で報道陣の取材に応じた。同グラウンド内の補助陸上競技場が感染拡大の影響で4月下旬から5月中旬まで閉鎖していたため、起伏の激しいゴルフ場などで練習を重ねていたという。7月に北海道で開かれた大会では、5000メートルと1万メートルで自己ベストを更新した。「(延期で)課題を克服する時間ができた。メダルを目指し、今まで通りスピード強化に励みたい」と意気込みを語った。武冨豊監督は、「延期になっても、黙々と走り込む姿に芯の強さを感じた。勝負所でスピードを上げる練習を重点的にして、本番に備えたい」と話した。(岡山県版から)

@香川県東かがわ市

フェンシングの宇山賢選手、男子エペの全日本代表合宿に参加

上村市長(左端)から記念品を贈られる宇山選手(香川県東かがわ市)
上村市長(左端)から記念品を贈られる宇山選手(香川県東かがわ市)

 高松北高(高松市)出身の宇山選手(三菱電機)、三本松高(東かがわ市)出身で中央大3年の田尻航大選手ら8人が29日、市交流プラザを訪れ、上村一郎市長らを表敬した。宇山選手は「地元香川に戻ってきて懐かしく、合宿できてとてもうれしい。来年の五輪につなげていきたい」と笑顔を見せた。(香川県版から)

▼8月4日@岡山県笠岡市

自転車競技の長迫吉拓選手、自殺防ぎ警察から感謝状

人命保護の感謝状を受け取った長迫選手(右)(岡山県笠岡市の笠岡署で)
人命保護の感謝状を受け取った長迫選手(右)(岡山県笠岡市の笠岡署で)

 BMXレースの代表に内定している、同市出身の長迫選手が4日、橋の上から自殺しようとしていた20歳代男性に声をかけて踏みとどまらせたとして、笠岡署から感謝状を贈られた。

 普段はスイスを拠点に海外で活動しているが、コロナ禍で3月に帰国し、最近は練習施設がある市内と静岡県を行き来しながら調整を続けているという。男性を見かけたのは7月2日夜。自転車に乗って市内の橋を渡っていたところ、うつむいてたたずむ姿が目に留まり、「どうしたの、大丈夫?」と声をかけた。橋のたもとまで一緒に歩き、別の通行人の通報で駆けつけた署員に託した。

 冨岡康人署長から行動力をたたえられた長迫選手。贈呈式後の取材には、「生きていると、苦しいことの方が多いけど、楽しい部分も何かしらある。ただ、生きていないと、その楽しいことにも出会えないと思う」と話した。そして、リオ大会に続く2度目のオリンピックに向け、「苦しい中にも、少しの楽しさや、プレッシャーを乗り越えた時の達成感があるというところを見てもらえたら、うれしいです」と結んだ。(岡山県版から)

                   ◇

 コロナ禍が続くなか、経費削減と感染防止のための「簡素化」という重い課題が突きつけられた東京大会。地域版では自治体関係者らの戸惑いや不安の声も多く取り上げられています。それでもリセットされた大会まで1年を切りました。日本各地で選手や関係者らの奮闘は続いています。

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1394143 0 東京オリンピック 2020/08/07 07:02:00 2020/08/09 19:30:06 2020/08/09 19:30:06 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200803-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail
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